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41万円で買ったスバル3代目「サンバー」は人生2台目! なぜ8年間も探し続けることになった?

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • 4WD仕様のサンバーにはフロントの下部にアンダーガードが付く。ホイールは鉄チンで、2WDは合わせホイールだ
  • 軽トラおよび軽バンとして初めて4WDシステムを採用したのが3代目サンバーだった
  • オーナーの須藤さんは、1987年式のトヨタ マークIIも愛用している旧車好き。クルマは「相棒であり戦士」とのこと
  • 3代目サンバーは1977年に車体のサイズが拡大され、全長3195mm×全幅1395mm×全高1655mmとなった
  • 4WDのサンバーは、舗装路のみならずオフロードを走行する機会も多い農業の担い手から歓迎された
  • リアエンドに搭載されている水冷4サイクル直列2気筒OHCエンジン(EK23型)の排気量は544cc
  • 飾り気のないシンプルな運転席が、はたらくクルマであることを物語っている
  • 取材時の総走行距離が4万9215kmだったこともあり、シートのコンディションもいい
  • サスペンションは前後ともセミトレーリングアーム式独立懸架で、走りの質も高い
  • 現在、タイヤは前後とも5.00-10 4PRだが、買いやすい12インチタイヤに変更する予定
  • かつて農協で新車販売されていた1981年式の「営農サンバー」

かつて農協で新車販売していた「営農サンバー」の4WD仕様

2024年2月24日(土)に茨城県城里町の「ホロルの湯」を会場に、第2回「軽トラ&スーパーカブ ミーティング」が開催されました。スーパーカブの愛好家団体が主催したユニークなイベントの会場から、今回は3代目スバル「サンバー」の農協販売仕様「営農サンバー」で参加していたオーナーに話を聞きました。

一度は手放したものの再び3代目サンバーに返り咲き

「以前も同じ型式の3代目スバル サンバーに乗っていたのですが、14~15年前に親戚が欲しいと言ってきたので譲ってしまいました。この顔のサンバーが好きだったんですよ。それで、もう一度乗りたくなったので探してみたものの、なかなか見つかりませんでした。結局8年間も探し続けて、たまたま大手中古車情報サイトに1981年式の3代目サンバーが出ているのを発見し、それを買いました」

そう話してくれた須藤さんは取材時43歳で、今回イベントに参加していた「営農サンバー」(農協で新車販売されていた)の中古車を2018年に41万円、総走行距離3万5000kmで購入したのだという。この4月の車検で、所有してからちょうど6年になるそうだ。

「この営農サンバーは、もともと長野で納屋に入っていた個体です。6年半ぐらい前に福生まで愛車候補を捜索しに行ったときに、このサンバーそのものを見たと思うんですよね。どうしようかな、と考えているうちに売れてしまい、入手することができませんでしたが、その数カ月後に別のショップで販売されていたので購入できました」

10インチタイヤはそろそろ維持が大変?

現在、他に2007年に購入した1987年式GX71型トヨタ「マークII」と、2023年に増車した2009年式スズキ「スイフト」も所有しているとのことで、趣味のクルマである営農サンバーは旧車イベントに参加する際などに乗っているそうだ。

「10インチタイヤで4WDという点に惹かれ、3代目サンバーを買いましたが、ここ最近タイヤの選択肢が少なくなってきました。チューブ入りのバイアスタイヤはまだ新品がありますが、やはり12インチのほうが入手しやすいですからね。そういった状況なので、今後、12インチタイヤにインチアップする予定です」

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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