完全DIYカスタムカー
トヨタ「ハイエース」乗り御用達の雑誌『HIACE Style』が注目する1台を紹介する「俺流/私流列伝」。今回は、装着、加工を全て自分で行う“masayan”さんのハイエースを紹介します。パーツの塗装も自ら行ったという完全DIYカスタムカーは、一体どのような仕上がりになっているのでしょうか。
こだわりの3型でスタイリッシュに仕上げる
3型のヘッドライト周囲のスタイルがとくに気に入っているという“masayan”さん(48歳)のトヨタ「ハイエース」。4型フェイスには目もくれず、こだわりの3型に渾身のカスタマイズを施し、スタイリッシュな1台に仕上がった。
まずはエクステリアから見ていこう。装着するパーツはT-STYLEオートセールスのワイドルックバンパーにビーキャスのフリッパーを組み合わせて延長加工を施す。サイドステップも415コブラとジョーカーデザインを組み合わせるなど、普通に装着することはせずに、全て加工を施す徹底ぶり。リアバンパーはM.T.S.ジャパンにリムコーポレーションのホップガードを加工している。こちらも完全なワンオフだ。また、ヘッドライト、テールランプ、ウインカーミラーはヴァレンティをセレクト。
既成パーツ、ワンオフ、オリジナル加工といった、さまざまな手法やパーツを多用しながらも、全体としてまとまりのある姿に仕上がっているのは、“masayan”さんが信念を持ってカスタマイズをしている証なのだろう。もともと3型にこだわるオーナーだけに、カスタマイズの方向性にも一本筋が通っていることは一目瞭然だ。その進化したスタイルを見ると、3型のもつカスタマイズのポテンシャルの高さに驚くばかりだ。
デザイン性、機能性、ともにオーナーの器用さ光る
いっぽうのインテリアは、ブラックのレカロシート、モモ製のステアリングに換装され、スポーティかつスタイリッシュにまとめあげられている。さらにシフトノブはシャープな雰囲気を醸し出すアルミ製を装着することで、インテリア全体のトーンを統一。ボディからインテリアまでブラックでコーディネイトすることで、シックでありながらどことなく迫力を漂わせるスタイルが完成した。スピーカーはアルパイン・ヘッドユニットをセット。
ちなみに、リアのラゲッジに装着したスライダーはオリジナルで製作されたものだ。見た目だけではなく、機能面でもオーナーのこだわりが発揮されている。エクステリアの作り込みといったデザイン性にくわえて、実用性でも“masayan”さんの器用さが存分に活かされていて、思わず感心させられてしまう。
足まわりは玄武のフットワークシステムなどを使って3.5インチローダウン。そこにファブレスの洗練された美しいデザインと現代技術による高い完成度を併せ持つホイール、ヴァローネ XR-6を装着し、タイヤはニットーを組み合わせる。ダブルとなったオーバーフェンダーに合わせたインセット設定で、足まわりは完璧だ。
パーツの塗装も自ら行うなど、やれることは自分の手でやる“masayan”さんだけに、そのこだわりが詰まった完全DIYカスタムカーは、今後も彼の手によって進化していくのだろうか。気になるところだ。