マセラティのEV化が急加速
マセラティは2024年4月15日、100%モデナ製、100%フル電動オープンカーの「グランカブリオ フォルゴレ」を正式に発表しました。フォルゴーレとはイタリア語で「稲妻」を意味し、まさしくマセラティの新しい電動化の幕開けを告げるモデルとなるでしょう。
イタリアの若きスター2人が登場
マセラティはイタリア・モデナにおいて、レオナルド・ダ・ヴィンチが生まれ、イタリア製の価値や品質を祝す「メイド・イン・イタリー」の日でもある2024年4月15日に、「グランカブリオ フォルゴレ」の発表会を行った。優雅なこの発表会は、国際的に有名なイタリア人アーティストのダーダスト氏による魅力的な生演奏と、才能豊かなイタリア人女優であるマティルダ・デ・アンジェリスの登場でスタートした。
このイタリアの若きスター2人が110周年を迎えるマセラティのこれまでの歩みを紹介した後に、マセラティのエレクトリック時代の主役として、雷のような破壊力を持つクルマのワールドプレミアに引き継がれた。その主役が100%モデナ製、100%フル電動オープンカー「グランカブリオ フォルゴレ」である。
「グランカブリオ フォルゴレ」はエレガントかつスポーティで冒険的なキャラクターを持ち、最高の快適性と独特のクラフトマンシップを備えたモデルである。ラグジュアリーセグメント初の100%電動スポーツカーである「グラントゥーリズモ フォルゴレ」、マセラティ史上初の100%電動SUV「グレカーレ フォルゴレ」に続き、オープントップ「グランカブリオ フォルゴレ」の導入で、そのラインアップの電動化を続けている。
最高出力760ps、最大トルク1350Nmを誇る
ボディサイズは全長4966mm×全幅1957mm×全高1365mm。パワートレインは3L V型6気筒ターボエンジンから、3基のモーターへ換装して最高出力760ps、最大トルク1350Nmを誇る。またバッテリー容量は92.5kWhで、1回の充電で航続可能距離は450kmに到達する。
インテリアは上質なレザーを使用し、タイタングレーのソフトトップの採用など、洗練された印象となっている。ルーフの開閉は14秒で、50km/hまでの速度なら走行中でも操作可能。プレゼンテーションではフォーミュラEカーに由来する驚異的な技術スペックなど、このクルマの特徴的な機能がフォーミュラEカーと共有されていることが説明された。
AMWノミカタ
「グラントゥーリズモ フォルゴレ」、「グレカーレ フォルゴレ」に続き、先日発表したばかりの「グランカブリオ」のEVモデルが早くも登場した。初めて東京で行われたフォーミュラEではマセラティが優勝したことも記憶に新しく、マセラティのEV化が急加速している印象だ。
今回の「グランカブリオ フォルゴレ」にも「マックスレンジ」「GT」「スポーツ」「コルサ」の4つのドライブモードが備わり、トラクションコントロールやトルクベクタリングの量を3段階で設定できる。マセラティらしいスポーティかつラグジュアリーであり、EVでもそのパフォーマンスを妥協することない姿勢が魅力的だ。