長期間の放置は汚れがしつこくなる
クルマをキレイに長く保つには定期的な洗車が必要です。洗車をすることで見た目の美しさはもちろん、クルマの劣化に気づくこともできるため、一石二鳥となります。とはいえ、ボディだけがキレイでは意味がありません。ホイールがキレイになれば全体が引き締まって見えるだけに手を抜くことができません。
ホイールが汚れているとクルマの魅力が半減する
足もとのきれいなクルマはかっこよく、美しい。だから誰もがホイール選びにこだわるわけだが、どんなに塗装がきれいでデザインがスタイリッシュなホイールでも、ブレーキダストまみれの状態では、その魅力も半減する。しかも、最近のアルミホイールは形状が複雑なものも多く、洗車の際、手こずることも……。そこでホイール洗いのポイントをまとめてみよう。
水洗い
ホイール洗いも最初は水洗いからスタート。ブレーキが冷めている状態で、ホースでまんべんなく水をかけ、ある程度のホコリと汚れを洗い流す。そして薄めたカーシャンプーとスポンジを使って、ホイール全体をクリーニングする。スポンジはボディ用とは別のものを用意した方が無難だ(ホイールを洗ったスポンジをボディに使うと、ボディが傷つく恐れがあるため)。
できれば、ホイール専用に開発されたマイクロファイバーのブラシなどを使いたいところ。隙間やスポークの角などは、歯ブラシや小さなブラシを使ってサササッと擦る。毛先の固いブラシで力を込めて磨くと、塗装面が傷つくので慎重に行いたい。評判がいいのは豚毛を使った専用のブラシだ(例:ソフト99のディグロス 神トレ ホイールブラシ)。楽をして効果を上げるのなら、専用ツールを使うのが一番だ。ひと通りカーシャンプーで洗ったら、丹念に水をかけて、シャンプーと汚れを洗い流す。このすすぎで手を抜かないことが重要となる。あとはウエスで水分を拭き取って、第1段階は終了。
ホイールクリーナー
水洗いでホイールがピカピカになれば言うことはないのだが、多くの場合、茶色い汚れが残っているはずだ。この汚れの正体は、ブレーキパッドが削れた粉=ブレーキダストと、ブレーキローターが削れて出てきた鉄粉。これらは擦り洗いでは落ちないので、ブレーキダスト・鉄粉に特化したケミカル剤、ホイールクリーナーを使ってキレイにする。
スプレータイプ、泡タイプ、シートタイプなどがあり、匂いも強弱いろいろあるので、自分に合ったタイプを選ぶこと。しっかり汚れを落としたければ、スプレーか泡タイプがおすすめだ。ホイール全体に噴霧して、しばらく待っていると鉄粉に対して化学反応をおこし、液体が紫色になってくる。色が変われば洗浄終了。最後にケミカル剤が残らないように入念に水で洗い流し、乾いたきれいなウエスで拭き取ればフィニッシュ。
冬場、スタッドレスタイヤを装着する人は、夏タイヤに交換するため、タイヤを車体から外したときに、普段は届きにくいホイールの裏側まで洗ってあげると気持ちがいい。
裏技
ホイール洗いの裏技としては、サラダ油を使う方法もある。
料理に使うサラダ油を、ホイールの表面に薄く塗って、10分ほど待機。すると汚れが浮いてくるので、きれいなウエスで拭き取るだけ。オイルで汚れを浮かせて落とすのは、お化粧落としのクレジングと同じ発想だ。
もうひとつは、万能クリーナーともいえる重曹を使う方法。重曹を水で溶きクレンザーのようにしてスポンジで磨く。こうした方法でもきれいになるので、ホイールが汚れてきたなと思ったら、長期間放置して汚れがしつこくなる前に、こまめに手入れする習慣を身につけよう。