ニュルを楽しむ小林選手の一方で、緊張した面持ちの若手ドライバーたち
世界耐久シリーズ(WEC)や世界ラリー選手権(WRC)等と同様に、マットブラックをベースに大きなGRのロゴが掲げられワークス感あふれる2台のGRスープラGT4 EVOは、ひと際存在感を放っていた。F1をはじめ、WEC、スーパーGT、スーパーフォーミュラ、デイトナ24時間レース、NASCAR、フォーミュラE、ドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)等、世界のあらゆるカテゴリに挑戦し続ける小林の表情には、ニュルを楽しむ余裕の笑顔が。その一方で、若手3名のドライバーはやや緊張した面持ちでスタートグリッドに立ち、初めてのニュルを謳歌した。
今回の参戦の目的はあくまでペナルティを受けることなく、確実にニュルのライセンスAを取得することとしている。タイムや上位入賞は今後の課題であり、まずは慎重に周回を重ねながら、コースやニュルのルールをしっかりと理解することだけに集中したという。NLSの第1戦と第2戦は天候にも恵まれ、開幕戦という事もあり、数多くのファンが訪れてTOYOTA GAZOO Racingの新たな挑戦を見守った。今季の次回の参戦期日はまだ未定とのことだが、若き日本人ドライバーたちがニュルで揉まれ、鍛えあげられて成長していく過程を応援したい。