ランボルギーニと音楽のコラボレーション
2024年4月20日のレコードストアデイを祝い、ザ・ホワイトストライプスが世界で大ヒットを記録したアルバム『エレファント』の20年ぶりとなる限定2枚組のカラーヴァイナルを発売しました。ランボルギーニは、当時あえてアナログ録音にこだわったレコーディングエンジニア、リアム・ワトソンが録音の様子を語った1本のビデオを公開しました。一方、「ガヤルド」に搭載されたV10エンジンは進化を続け、20年後に「ウラカン」に搭載されています。「良いものの魅力は変わらない」ということをランボルギーニとザ・ホワイトストライプスが教えてくれます。
同じ時代に誕生した音楽とクルマ
ヒット・シングル『セヴン・ネイション・アーミー』とその不屈のリフを含み、今でもサッカースタジアムや世界中のメディアで鳴り響いているザ・ホワイトストライプスの4枚目のアルバム『エレファント』は、『ローリング・ストーン』誌から5つ星の評価を受け、インディーロック&ガレージデュオの才能を世界中に知らしめた。
USビルボードのアルバム・チャートで最高位6位を記録し、2004年グラミー賞の「最優秀オルタナティブアルバム賞」を受賞したこのアルバムは、ロンドンのToe Rag Studiosで2週間かけて録音された。
1991年に設立されたこのスタジオは、最新のデジタル技術を活用する代わりに、アナログの4トラック・テープマシンと60年代以前のレコーディング機材を採用していた。この決断をしたレコーディングエンジニアのリアム・ワトソンとザ・ホワイトストライプスのジャックとメグとの出会いは、ロンドンの「The 100 Club」だった。
「ジャックから電話がかかってきて、今夜、レコーディングに来てもいいかと言われたんだ」
とリアムは振り返る。
「ミキシングやフェーダーを使って、音を正しく出すのに苦労したよ。レコードを録音する方法ではなかった! でも、とてもエモーショナルで、実際に手を動かすことで、フィジカルな音の感覚を味わうことができた。そしてジャックは、アルバム『エレファント』のほとんどをその方法でレコーディングしたいと思ったんだ」
「アルバムが発売された2003年、街にはガヤルドが走っていた。ガヤルドはクルマ好きだった私の息子を思い出させる。ガヤルドは陽気で、いつも全開だった! そして20年後の2023年に『エレファント』が再発売されると、街にはV10ウラカン テクニカが走っている。なんて印象的なクルマなんだろう」
20年後のコラボ
ランボルギーニのV10モデルレンジの進化は、高度に開発されたウラカンの前身であるガヤルドから始まった。今日のウラカン テクニカには、高度に開発されたデジタル技術と電子技術が組み込まれており、あらゆるコネクティビティとHMI機能を備えた、公道でもサーキットでも運転が楽しいスーパースポーツカーを実現している。
リアム・ワトソンは言う。
「2003年、私のスタジオはエモーショナルなアナログを採用し、2023年になってデジタルオーディオを採用した。ランボルギーニのV10も同じだ。私はガヤルドとウラカン テクニカを体験し、両方を高く評価している。結局のところ、『セヴン・ネイション・アーミー』と同じで、いつも伝わってくるのはいい歌なんだ!」
今回、このビデオの撮影は、20年前の『エレファント』のレコーディング中にザ・ホワイトストライプスを撮影した写真家デイヴィッド・ジェームス・スワンソンが行った。彼が撮影したToe Rag Studiosでのリアム・ワトソンの写真や、ハックニーの街角で撮影されたランボルギーニ ガヤルドとウラカン テクニカの写真は、もちろんアナログとデジタルの両方で撮影されている。
AMWノミカタ
このランボルギーニのビデオは、20年の時を経て、レコーディング技術はアナログからデジタルに移行し、そして自動車もデジタルの進化で発展してきたが、ランボルギーニとザ・ホワイトストライプの本質的な魅力は変わらないということを物語っている。
このビデオでロンドンのイーストエンドと呼ばれるダウンタウン、ハックニー地区を走るガヤルドは今でも魅力的な輝きを放っている。時代を超越した芸術作品だと思う。
ちなみに、写真家デイヴィッド・ジェームス・スワンソンが今回の撮影に使用したカメラは、動画を見る限り3台。アナログの35mmフィルムカメラはコンタックスG2、デジタルカメラはソニーのミラーレス一眼(機種は確定できず)、それにコンパクトカメラ。このコンパクトカメラを明確に識別することはできなかったが、コンタックスG2とソニーのデジタルミラーレス一眼で使っているレンズがカールツァイスであることはまず間違いないので、35mmフィルムのKYOCERA Slim T Carl Zeissと考えて間違いないだろう。いずれも日本製カメラであるという点が、なんとも誇らしいではないか。