優しい光が差し込むように設計
遊び心あふれる外装リメイクについてはカラーリングだけでなく、前後バンパーにも注目してもらいたい。装着しているキットはオリジナルで、ただデザインがお洒落というだけでなく、そのモチーフがスズキ初代「ハスラー」なのがユニークだ。このような経緯から、この車両のネーミングは「FAFエブラー」となった。
それぞれ仕様の異なる2台について説明しよう。まず、アイボリー×ワインレッドの「FAFエブラー」は、ブロックタイヤを装着し、悪路を駆け抜けるワイルドな1台として製作。リアにはヒッチメンバーを取り付けて、林道遊びだけでなく、トレーラーを牽引してサーフ遊びもできる仕立てになっている。
一方、鮮やかなオレンジ×アイボリーの「FAFエブラー」は、ヒノキ材を使用したサンシェードとキャンバストップを採用する。その工程は、ルーフ形状に合わせて孤を描いた型を取り、それにヒノキ板を接着しプレスで圧着する。手間のかかる手法によって製作するキャンバストップは、日本が誇る伝統文化を表現している。室内からは、木漏れ日のような優しい光が差し込むように設計されているのもポイントだ。
室内には、2台ともベッドキットを装備し、より快適に過ごせるようにオリジナル製作のキャビンマットもセット。持ち前の木工技術を活かし、サイドガラスにヒノキ製のルーバー付きサンシェードを装備。さらに、サイドキャビネットにはスマホのスピーカーを増幅させるエンクロージャーを装備させるなど、アイデア満載だ。
木の香りが漂う落ち着きのある室内空間の中で、好きな音楽を聴きながら過ごすひと時は格別だろう。フォレストオートのカスタムは、天然木材をたくさん使用し、センス良くお洒落にまとめ上げるからこそ見ごたえがあるのだ。