レトロな雰囲気を醸し出すカラーリングが最大の特徴
車両カスタムについては、レトロな雰囲気を醸し出すカラーリングが最大の特徴だ。ドレスアップ車のように美しく綺麗に仕上げるのではなく、あえて少しヤレた印象を作り出すのが魅力的。また、ベビーモンスタートラックと名乗れるように、極太タイヤを履かせている点もポイント。一般的な軽トラのタイヤサイズ「145/80-12」に対して、この「アクティ」が履くタイヤサイズは、前後とも「215/50-13」を装着する。見るからに迫力のあるファットタイヤがアメリカンなムードを高める。
メジャーな軽トラとしては、ダイハツ「ハイゼット」やスズキ「キャリイ」の方が人気が高いが、アメリカンテイストの雰囲気を引き出すには、ロングホイールベースを持つ「アクティ」の方がスタイル面でカッコよく仕上がるというのがベース車選びの理由だ。また、ホンダエンジンはなによりも力強く、回転もスムーズで回せる。パワフルでタフなエンジンは、タイヤを太くしてもパワーが喰われる心配がないことも考慮していた。
吉長さんはこの軽トラを普段の移動や買い物用として使っている。その中で感じたのは、エンジンのフィーリングの良さ以上に軽快なハンドリングだった。装着する太いタイヤの影響かと思っていたらしいが、後にガレージバグの代表に話を聞くと、サスペンションはホンダ「バモス」用を移植していることが発覚。フロントタワーバーも装着しているので、剛性感があり、コーナーの連続するような場面でも安定して走れるチューニングを施してあることが判明した。
「この話を代表から聞いてから、ますますアクティが好きになりました。ボディのヤレ塗装、荷台のウッド装飾のアオリ、そしてワイルドさだけでなく、荷物を固定するときにも使えるロールバーの装着など機能面においてもすべてがお気に入りです」
と話す吉長さん。今ではすっかり「タイプ3バリアント」がセカンドカーになり、「アクティ」がファーストカーとして大活躍しているという。