ランボルギーニのスピードを超えた情熱
ランボルギーニは、『スピードを超えて』というタイトルの動画を公開しました。ランボルギーニの最高技術責任者であるルーベン・モア氏とレーシングドライバーのアンドレア・カルダレッリ選手は、最高速を達成することは、より大きなパフォーマンスのほんの一面に過ぎないといいます。彼らの語るランボルギーニの本質を見ていきます。
重要なことはランボルギーニ体験を創造すること
この『Beyond Speed: Emotion Outside of Numbers 』というビデオでは、スリリングな加速と時速何km/hという数字だけでなく、よりパワフルでエモーショナルなドライバーのパフォーマンスを実現するための技術的な取り組みと人間的なインプットの重要性を表現している。
ランボルギーニの最高技術責任者であるルーベン・モア氏は無類のクルマ好き。私生活でもつねにクルマのことを考えたり、絵を描いたり、写真を撮ったり、コレクションしたりしているという。一方、IMSAスポーツカー選手権のGTPクラスに参戦しているアンドレア・カルダレッリ選手は、レースへの情熱に気づくまでにモータースポーツから少しの間離れる時期があった。しかし、父が彼をシングルシーターのマシンに乗せてくれたときにその情熱が復活したという。両者にとって、スピードは単純な目標ではない。技術者のルーベン・モア氏はこのように語る。
「スピードはランボルギーニ・スーパースポーツカーのDNAの一部です。重要なことは数字ではなく、顧客にとって最高で感動的なランボルギーニ体験を創造することです」
ゴールは感動をチームと分かち合うこと
レーサーのアンドレア・カルダレッリ選手の視点からは、スピードとタイムは敵同士で、ラップタイムの達成は単なる科学だけの力では達成できないという。彼はサーキットに出るたびに、より大きなパフォーマンスを発見する。
「耐久レースでたとえると、単に最速のマシンだけが重要なのではありません。チームメイトがいかに優れているか、情熱とコミットメントが最も重要です」
とアンドレア・カルダレッリ選手は語る。つまり、彼のゴールは感動をチームと分かち合うことなのである。
研究開発部門であれ、ピットガレージであれ、トップスピードを受け継ぎ究極のパフォーマンスを提供するためにそれ以上のことができるのはチームの情熱である。ランボルギーニのスピードを超えた情熱はそのDNAの中に宿っている。
AMWノミカタ
いいクルマの条件とはなんであろうか? 現在のランボルギーニでいえば、レースでプロドライバーが味わえるエモーショナルな体験を顧客にも提供することであろう。そのためには信頼の高い製品を作らなくてはいけないし、確かなエンジニアリング技術にプラスして作り手の「情熱」というスパイスが必要なのであろう。ランボルギーニの日本での販売台数はここ数年目覚ましいものがある。きっと顧客は公道でも味わえるランボルギーニのそんな「情熱」に魅力を感じているのではないだろうか。