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幻の「ケンメリGT-Rレーシング」を「スカイライン」で再現! メインステージは「もちろん富士スピードウェイです」

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • 1972年の東京モーターショーに参考出品されたプロトタイプの「ケンメリGT-Rレーシング」のレプリカ
  • 富士スピードウェイで2分切りの目標に向けて現在進行形でチューニングを施す
  • 現在の仕様は、前後スターロード製の車高調キットにリア強化ロアアーム、前後ARCスタビライザーを装着
  • 1972年の東京モーターショーに参考出品されたプロトタイプの「ケンメリGT-Rレーシング」のレプリカ
  • P90ヘッド面研に東名のカム、ポート研磨、リセス加工等を施したL28型改3.1Lエンジンのメカチューン
  • 燃料系はポンプも含めて全てトランクに移設し、キノクニ製の安全タンクもセットすることで安定供給を図る
  • リアとサイドのガラスをアクリル製に交換している
  • オーバーフェンダーや各スポイラー、ヘッドライトのジャケットも含めて独学で製作
  • ケンメリレーシングといえばホイールはRSワタナベのマグネシウムホイール
  • φ80の自作ステンレスマフラーを装着する
  • 運転席も「戦うレーシングカー」としてアンダーコートを剥がし、メーター類もハーネスを引き直してセット
  • 機械式サブメーターを多く配置する点は、旧車好きにとっても好感が持てるポイントになるだろう
  • 富士スピードウェイで2分切りの目標に向けてドライビングスキルを磨く日々を過ごしているという
  • オーナーの北川 洋さんと通称「ケンメリGT-Rレーシングレプリカ」
  • キャブはウェーバーφ50、タコ足はワンオフ等長φ48をセット
  • さまざまな資料を集め、参考にしながらレプリカ製作を進めたという

自らの手でサーキットを駆け抜けるマシンを製作

ひと口に旧車好きと言っても、求めるスタイルは人それぞれ。オリジナルで楽しむオーナーもいれば、絶対的な速さを求めてチューニングに励むオーナーもいることでしょう。今回紹介する日産C110型「スカイライン」こと通称「ケンメリGT-Rレーシングレプリカ」を所有する北川 洋さんの旧車ライフの始まりは、今から26年前に遡ります。

幻の名が付くマシンとは

日産「スカイライン」の輝かしい歴史を振り返れば、伝説と呼ばれたマシンは数多く存在する。しかし幻の名が付くマシンは、1972年に開催された東京モータショーにおいて参考出品された「スカイラインハードトップ 2000GT-Rレーシング」(以下、ケンメリGT-Rレーシング)だけといってもいいかもしれない。

モースポーツ界においては、49連勝を記録して語り継がれる「ハコスカGT-R」の次世代モデルとして発表された「ケンメリGT-Rレーシング」の活躍に誰もが期待し胸踊らされた。そのルックスは、大きなチンスポイラーとワークスフェンダーを備え、ゴールドストライプのレーシングマシンと完全に仕上がっていたので、サーキットでの活躍を誰もが疑わなかった。だが、悲運にも時代がケンメリGT-Rレーシングのデビューを阻み、その姿は一度もサーキットで見ることなく幻のまま幕引きとなってしまった。

北川 洋さんは、そんな幻のマシンに憧れを抱き、自らの手でサーキットを駆け抜ける「ケンメリGT-Rレーシング」を作ろうと決意。

「思い起こせば、今から26年前の話になるかな」

と当時を思い出す。

さすがに本物の「スカイラインGT-R」は買えないため、解体屋に行って状態が良さそうな車体がないかを物色。そこでたまたまたまたま見つけたのが、このC110型「スカイライン」だった。幸運なことに、ボンネットを開けてみると、エンジンはL28SUキャブレターを装着し、トランク内にはインマニとφ44ソレックスが転がっていたのだ。

価格的にも予算内だったので購入し、まずは走れるように修復スタート。ケンメリといえば不良が乗るクルマの代名詞なだけに、購入直後はサスペンションをカットして車高短仕様にして、レーシングタイヤを履かせた街道レーサー気取りのマシンとして制作。ちょっとヤンチャなリメイクを楽しんだ時期もあったという。

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