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VW「ゴルフ」誕生から50周年! 歴代モデルの魅力を「オートモビルカウンシル」に集まった車両で解説します

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 武田公実(TAKEDA Hiromi)

4代目 ゴルフR32(2004年式)

完成度は高いが、基本はベーシックな実用車として誕生したゴルフ。しかし、時の首脳である故フェルディナント・ピエヒ博士のてこ入れによって、内外装の質感を飛躍的に高めたのが、1997年にマーケット投入された4代目、いわゆる「ゴルフIV」だった。

この代ではパワーユニットのバリエーションも豊富になり、現代に続く「ゴルフR」の開祖として3.2LのV6エンジンにハルデックス・カップリング式フルタイム4WDを採用する最上級・最高性能モデルの「R32」もラインアップにくわえられた。

7代目 ゴルフTSIトレンドライン(2013年式)

ゴルフのプレミアム路線は2012年に登場した7代目、いわゆる「ゴルフVII」でも変わることなく継承された。パワーユニットもフォルクスワーゲン・グループが世界的な先鞭をつけた「ダウンサイジングターボ」化を推進。1.2Lの4気筒直噴ガソリンターボや、気筒休止機構つきの1.4L直噴ガソリンターボを主役に据え、自動車業界の技術トレンドを牽引し続けた。

いっぽうシャシーでは、新世代モジュラープラットフォーム「MQB」を採用したことで軽量化および剛性アップを図るとともに、衝突被害軽減ブレーキやアクティブクルーズコントロールなどの運転支援機能を充実させ、コンパクトカーの安全性の基準を飛躍的に向上させたことも特徴のひとつとされている。

8代目 ゴルフTDI Rライン(現行型)

名匠ジョルジェット・ジウジアーロが規定し、歴代ゴルフのスタイリングを決定づけてきた特徴的な太いCピラーのデザインを遵守しながら、プラットフォームを「MQB evo」と呼ばれる進化型アーキテクチャに変更し、現代VWファミリーに共通するデザイン言語を与えたのが、現行型ゴルフVIIIの特徴といえよう。

搭載されるパワーユニットは「eTSI」と呼ばれる48Vマイルドハイブリッドシステムを装備した1L直列3気筒直噴ターボ、1.5Lの4気筒直噴ターボを中心に広範な守備範囲を誇るが、今回は日本国内のVWゴルフ愛好家の間でも高い人気を誇る直噴ディーゼルターボモデルを、さらにスポーティに装った「Rライン」が展示されていた。

* * *

ちなみに、今回のオートモビルカウンシルの特別展示ブース「フォルクスワーゲン・ゴルフ50周年記念展示 supported by フォルクスワーゲン・ジャパン」のとなりでは、日本国内を代表するVWゴルフのスペシャリスト「スピニングガレージ」(神奈川県相模原市)のブースが配され、ゴルフIのカブリオレと完全スタンダードのゴルフII3ドアCLi、そして超レア車として知られる「ゴルフカントリー」も売り物として展示されていた。

結果としてこのエリアには8台のVWゴルフが勢ぞろいすることになったほか、スピニングガレージの反対側にはVWゴルフのパーツショップもブース展開していたこともくわえて、日本国内にも多いであろうVWゴルフ・ファンにとっては、とても楽しめるオートモビルカウンシルだったに違いないだろう。

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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