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日本のショップ「RWB」が手掛けたポルシェ「911」の世界的な評価は? 予想より低い約1800万円でした

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 2023 Courtesy of RM Sotheby's

ボディサイドには「秀吉」の文字

今回登場した911カレラも、ドバイに到着後、まずはそのペイントをホワイトボディとなるまで剥がされ、その後に鮮やかなメキシコ・ブルーで再塗装されている。インテリアはブラックレザーとアルカンターラによるコンビネーションが美しく、もちろんその仕上がりは新車同然と表現してもよいほどのレベルだ。

そして2021年6月には、日本のストリートアーティストであり、岐阜県の安八町を中心にウォールアートを無償で描いていることで知られるRoam Couch(ローム・カウチ)氏による、豊臣秀吉のステンシルが左右両側のドアに、「HIDEYOSHI」そして「秀吉」の文字ともに描かれ、RWBによるダイナミックな造形のエアロパーツとともに完成したのである。

2021年10月には、ドバイのアレックス・レナ・モータース・ガレージによって、エンジンオイルをはじめ、オイルフィルター、燃料フィルター、花粉フィルター、スパークプラグ、エンジンベルトを交換するメンテナンスを受けたものの、そのほかのコンディションには問題は見受けられなかったという。はたして中井 啓氏の目的意識に満ちあふれた芸術品ともいえる作品は、オークションでどのような評価を受けるのだろうか。

参考までに予想落札価格は15万〜20万ドル(邦貨換算約2235〜2980万円)だったが、実際の落札価格は12万750ドル(邦貨換算約1775万円)という結果になった。だがRWBの存在がさらに広く知られれば、その価格はどんどん跳ね上がるに違いない。そう、絵画などと同じ感覚を胸に抱いたオークションだった。

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