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昭和世代は「パルサー三兄弟」に憧れた! なつかしの日産「パルサー/ラングレー/リベルタビラ」をいま振り返る

日産初代パルサー:3ドアクーペ

青春時代に俺たちは「パルサー三兄弟」に憧れた

日産の三兄弟と言われて思い出すのは、「パルサー三兄弟」ではないでしょうか。思わず懐かしいと思う人もいるかもしれません。その三兄弟が指す車種は、「パルサー/ラングレー/リベルタビラ」で、昭和~平成の当時に憧れた若者たちも多かった日産トリオです。

長男パルサー

技術の日産が生み出した長男「パルサー」は、1978年~2019年まで、約40年余り販売された小型乗用車だ。その歴史は初代・N10型(1978~1982年)に始まり、2代目・N12型(1982~1986年)、3代目・N13型(1986~1990年)、4代目・N14型(1990~1995年)、5代目・N15型(1995~2000年)、6代目・N16型(2000~2006年)へ受け継がれ、一旦消滅した後、復活した7代目・B17型セダン(2012~2018年)/C12型ハッチバック(2013~2019年)、8代目・C13型(2014~2018年)まで続く。

当初4ドア・セダンからスタートしたパルサーは、その後ハッチバック、クーペ、ライトバンなど多様なボディタイプを設定。日本国内だけでなく、欧州市場への投入も想定し、一貫してユーロテイスト香るコンパクトカーとして開発された。

次男ラングレー

次男の「ラングレー」は、通称「スカイラインズ・ミニ」とも呼ばれた。初代・N10型(1980年~1982年)のキャッチフレーズは、「愛のラングレー」だった。兄・パルサーの初代(N10型)をベースに、フロントとテールまわりの意匠を変えて登場する。エンジンは横置きレイアウトで、A14型OHV 4気筒1.4L(80ps)と、A14E型OHV 4気筒1.4L EGI(92ps)を搭載。サスペンションは4輪独立懸架で、F:ストラット・コイル、R:トレーリングアーム・コイルを採用した。

次に2代目・N12型(1982年~1986年)のキャッチフレーズは、「ケンとメリーのスカイライン」をオマージュした「ポールとポーラの新ラングレー」。先代モデルと同様に、2代目パルサー(N12型)から一部の意匠を変えて登場し、三男・リベルタビラも兄弟車に加わった。搭載されたエンジンは、E15S型キャブレター4気筒1.5L(85ps)と、E15E型4気筒1.5L EGI(95ps)だった。続く3代目・N13型(1986年~1990年)は、4ドア・セダンと3ドア・ハッチバックのボディタイプが用意された。エンジンはCA16DE型1.6L直4、E15E→GA15E型1.5L直4、E15S→GA15S型1.5L直4、CD17型ディーゼル1.7L直4から選択できた。

三男リベルタビラ

そして三男の「リベルタビラ」は、1982年に新登場した上級モデルだ。兄貴のパルサー&ラングレーと主要コンポーネンツを共用し、三兄弟の3台が出揃う。日産の販売系列が複雑化していた当時に、外見上は違うクルマとして考え出された結果だった。リベルタビラはブルーバードと同じ販売網で取り扱われ、各部はブルーバードの弟分的な印象で仕上げられていた。

後発のリベルタビラは4ドア・5人乗りセダンで、パルサーやラングレーと共通ホイールベース2415mmを持つシャシーを使用する。サスペンションはF:マクファーソン・ストラット/コイル・スプリング、R:トレーリングアーム/コイル・スプリングで、横置きエンジンや前輪駆動なども共通。エンジンは水冷直4 OHCで、排気量は1487ccのみ設定した。チューニングによるキャブレター仕様の85psと、電子制御の燃料噴射装置を備えた95psの2仕様から選べた。トランスミッションは4速・5速マニュアル型が2種、3速オートマが1種で、全てフロアシフトを採用。日産の予想を上回る好調な販売数を記録し、高性能・高品質で価格的にも、お買い得感があり多くのユーザーに愛された。

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パルサー三兄弟は当時を象徴する車種であり、日産の歴史においても興味深い存在として印象深い。青春時代の当時を懐かしく思い出した方は、中古車市場でパルサー三兄弟を探すのも面白いだろう。

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