ドリフト走行6回目で挑んだ予選はタイヤのウォームアップに課題
練習走行の後半では走りもまとまってきており、予選通過を思わせるような走りを見せていた大嶋選手。自身も練習走行後半に自信がついてきたそうだ。しかし、予選本番では2本ともミスをしてしまい、予選通過とはならなかった。
「タイヤのウォームアップや、冷えた状態での合わせこみがまだまだだった」
と、予選でミスをしてしまった理由を冷静に振り返っていた。
聞けばドリフトをはじめてこの日で「6回目くらいじゃないかな?」とのこと。本人は「まだまだ練習が足りてない」とコメントしていたが、6回目で富士本コースの高速ドリフトをこなしてしまうのだから、レーシングドライバーの順応能力というものには驚かされる。
国内トップドライバーでも最初は8の字から
最初は茂原ツインサーキットで定常円や8の字などからドリフトの練習を始めたという大嶋選手。日本のトップレーシングドライバーであっても、ドリフトの基礎である定常円からスタートするのだ。そこから茂原のコースで練習を重ねたそうだ。
3回目は、もともと関係もあったチームクスコのフォーミュラドリフトジャパン本番機を駆って富士スピードウェイのマルチパーパスコースで練習したが、「これじゃどうにもならない!」と焦りを感じ、自身でもドリフト仕様のチェイサーを購入して練習することに決めた。それほどまでに大嶋選手はドリフトにのめり込んでいるのだ。
こうして練習をしてフォーミュラドリフトジャパンのデビューを迎えることになったが、国内トップドライバーということもあり、なかなか練習のスケジュールが取れず本番となってしまった。本人も練習不足は感じているそうだ。
今シーズン、大嶋選手はフォーミュラドリフトジャパンに、6月6日~7日にエビスサーキットで開催されるラウンド3、10月5日~6日に岡山で開催される最終戦に参戦予定だ。「もっとドライビングの幅を広げたい」と語っていた大嶋選手。ドリフトでもどのような進化をするかに注目したい。