2024年モデル「ニスモ」の迫力を取り入れた
歴代の日産「GT-R」とともに歩んできたと言ってもいい老舗チューニングショップ「トップシークレット(TOPSECRET)」。R35型もデビュー直後からデモカーを導入し、可能性を追求してきました。性能をさらに高めるチューニングはもちろんのこと、エアロパーツにもこだわりを持っています。2024年モデルの「ニスモ」をリスペクトしたという新作フロントバンパーの魅力に迫ります。
より低く、よりワイドに! 随所にこだわり満載の力作
日本だけではなく、海外でも絶大な人気を誇る「トップシークレット」。スモーキーの愛称で親しまれる永田和彦代表が率いる、老舗チューニングショップである。
GT‒RはR32の頃からデモカーとして導入し、現行のR35まで数多くの仕様を提案。ゴールドのボディカラーはひと目で同店のデモカーとわかるほど認知されている。
今回登場した新作は、R35 GT‒R用となる「M24フルバンパーキット」だ。その名のとおり、よりアグレッシブに生まれ変わった2024年モデル(以下、MY24)「GT-Rニスモ」のテイストを取り入れたデザインとなっている。永田代表はこう語る。
「R35用のエアロは、車高を下げてカッコよく見せるため、フロントをロングノーズにするなど試行錯誤してきました。MY24が登場したときに、素直にカッコいいと思いましたね。色味が上下で分かれているデザインは、車高が高く見えないんです。重量感があって、落ち着いた感じに見える。このデザインをもっとアレンジして、よりカッコいいデザインにしたいと思い、開発をしました」
これまで、R35用のフロントバンパーは3タイプをリリースしていて、今回の新作「M24」で4作目となる。
「やはり低く見せたいんです。そのためデイライトも車検に合格するギリギリまで下げるなど位置を変更し、フィンも大きくして。そのほかにもカナードを大きくするなどアレンジしていますが、いろいろと触ってしまうとカッコ悪くなってしまうので、注意してデザインしています」
迫力のスタイリングはもちろん空力性能なども徹底追求
新作のフロントバンパーは、同社のフロントフェンダーとセットでの装着が前提ではあるが、初期型から最新のMY24ニスモまで装着することが可能となっている。初期型に乗っていても、最新のテイストを味わえるようにという永田代表の思いも込められているのだ。
グリル両端にある牙のようなリブ形状や、デイライトまわりのカナード形状などはMY24の雰囲気を取り入れていることがわかる造形。これだけを見れば一瞬、純正かな? と見間違ってしまう人もいるのではないだろうか。
「MY24基準車のエアロは手を加えなくても……と思っていたのですが、ニスモを見た瞬間にもっとカッコよくしたいと思ったのです。基本ベースがカッコいいので、少しだけ私好みに変えさせてもらいました、という感覚です。カッコ悪いと思ったら、ガラッとすべて変えていますから」
と永田代表は笑う。とはいえルックスだけではない。冷却性能の向上はもちろん、300km/hオーバーでも安定して走行できる空力性能はもちろん与えられている。また、強烈なダウンフォースに耐えられるよう、取付部もカーボンにするなど、随所に永田代表が得たノウハウが活かされているのは流石である。
「今回の新作は、まさにR35用GT‒R用エアロの集大成だと思って、一生懸命作りました!」
永田代表渾身の新作であるM24フルバンパーキットは、カーボン製(48万4000円/消費税込)とFRP製(34万1000円/消費税込)の2タイプを設定している。ぜひ、MY24ニスモ譲りの迫力あるフロントマスクを、あなたのR35 GT‒Rにも取り入れてみてはいかがだろうか?