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素敵なリバー・リゾートに潜むスカンクの罠!? 「ルート66」から寄り道してラフリンの街へ【ルート66旅_50】

素敵なリバー・リゾートに潜むスカンクの罠!? 「ルート66」から寄り道してラフリンの街へ【ルート66旅_50】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

  • 煌びやかなネオンサインに照らされるラフリン。規模はラスベガスに遠く及ばないが、個人的にはこっちのほうが落ち着けるので好き
  • ラスベガスと同じくホテルにはカジノが併設。予約するときはリバー・ビューの部屋をリクエストすればよりラフリンを満喫できるはず
  • どのホテルだったか忘れたが、セリグマンのみなさんに「カニ食べ放題に行こう」と誘われたときの部屋。当然リバー・ビューだった
  • ホテルの屋外にあるステージでは地元のカントリー・ミュージシャンが演奏中。ビールとソーセージを楽しみつつしばらく聴き入った
  • 訪れた数日後には『おお!キャロル』などで知られる、ニール・セダカのコンサートが予定されていた。85歳になった2024年も現役だ
  • 部屋からコロラド川を見下ろすとウォーター・タクシーが行き交っていた。川沿いの散歩と他のホテルを見学がてら乗船してみることに
  • 川の向こうはアリゾナ州。夕陽に照らされた赤いゴツゴツした山々を眺める。つい先日に越えたブラック・マウンテンはもう少し南だ
  • 遊歩道の脇でじっとこちらを見つめていたネコ。誰か食べ物をあげている人がいるのだろうか、人間を怖がる様子はまったくなかった
  • 続いて飛び出してきたのはアライグマ。余談だがよく似ているタヌキはアメリカに存在しておらず、尻尾の模様や太さがまったく違う
  • セリグマンのみなさんとカニの食べ放題。もっとも近い海まで直線で600kmもある。ラフリンでシーフード三昧が何とも不思議な気分だ
  • こちらは朝食のひとコマ。卵の焼き加減やトッピングを細かく聞きながら、3つのフライパンを同時に操って調理するのにビックリ!
  • せっかくなので嗜み程度にカジノも。個人的には機械が相手のスロットより、ディーラーとの駆け引きを楽しむルーレットなどが好み
  • 目の前を駆け抜けていったスカンク。この前にもう1頭いたのでおそらく夫婦かと思われる。十分すぎる距離を保って望遠レンズで撮影
  • ドナルド・ジョン・ラフリンが最初に買ったモーテルは、拡張を繰り返し「リバーサイド・リゾート・ホテル&カジノ」として健在だ
  • 日が暮れてからも運行するウォーター・タクシー。スタッフに聞いたところ平日は21時までで週末はさらに遅くまで動いているそうだ
  • ウォーター・タクシーに乗ってみた。最短距離を移動するのではなく、わざわざ対岸まで近寄ってラフリンの全景を楽しませてくれる

ひとりの男がたった1代で築いたカジノとリゾートの街

広大なアメリカを東西2347マイル(3755km)にわたって結ぶ旧国道「ルート66」をこれまで5回往復した経験をもつ筆者が、ルート66の魅力を紹介しながらバーチャル・トリップへご案内。イリノイ州シカゴから西に向かい、アリゾナとカリフォルニアの州境へ近づいてきました。今回はちょっとルート66を北に外れて、ネバダ州の最南端にあるラフリンの街へ寄り道してみます。

最後のカリフォルニア州へ入る前にリバー・リゾートのラフリンで休息を

ブラック・マウンテンの険しい山道とロバが闊歩するオートマンを通過して、グランド・キャニオンを刻んだコロラド川を渡ればカリフォルニア州に入る。すぐに壮大な景色を堪能できるモハヴェ砂漠に突入するのもいいが、時間に余裕があれば少しだけ進路を北に向けてみるのもいいだろう。

目的地はアリゾナとカリフォルニアの州境から約50km、コンパクトなカジノの街として知られるラフリンだ。カジノと聞いて最初に思い浮かぶのはラスベガスだが、ラフリンは同じネバダ州の最南端というロケーション。とはいえカジノを併設したホテルは10軒ほどと規模は小さく、よくも悪くもラスベガスほどの賑やかさとは無縁といっていい。そのせいか宿泊している人の年齢層も高めで、喧騒が苦手な私にとっては落ち着く街だ。

もうひとつラフリンを気に入っている理由は、ほとんどのホテルが川沿いに建っていること。リバー・ビューの部屋からゆったりと流れるコロラド川を見下ろしつつ、音楽を聴いたりコーヒーを飲んだりする時間は至福というほかない。

川沿いのホテルはすべて歩行者専用道路で繋がっており、それぞれのホテルに立ち寄りながら散歩するのも一興。アメリカは狂犬病の清浄国じゃないため野生の哺乳類に触るのはNGだが、この道を歩くとネコやアライグマやスカンクなど、やけに多くの動物と出会う。

スカンクには絶対に近寄らないこと!

余談だが珍しいからといって、絶対に刺激しちゃいけないのはスカンク。彼らが身を守るために放つ臭いは想像を絶するレベルで、5m離れた相手に分泌液を命中させることが可能なうえ、風向きしだいで悪臭が2km先まで達することがあるとか。私もアメリカに行き始めてまだ間もないころ、運転中に車内がとんでもない臭いで満たされ、何ごとかとビックリして急停止したことがある。

しかし車内に何か変なモノがあるはずもなく、外に出てみても悪臭はひどくなるばかりだ。早くその場から立ち去ろうとクルマを走らせると、数十mほど先に轢かれたと思われるスカンクが……。アレより酷い臭いは人生で一度も嗅いだことがないので、見つけても絶対に刺激せず遠巻きに見るだけにしておこう。

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