読者投票1位の実力派ハイエース
「ハイエーススタイル ミーティング」のドレスアップコンテストにおいて、『ワゴニスト』読者からの投票で1位を獲得した“イブエース”さんのトヨタ「ハイエース」。その栄誉にふさわしいカスタマイズが施されたクルマとはどのような仕様なのでしょうか。どこを取ってもハイエース乗りが真似したくなるカスタムアイデアが満載でした。
ヨーロピアンインポートカー風カスタム
フロントマスクは、ESSEXのコンバージョンバンパーにS.A.Dカスタムのデイジー(Daisy)を組み合わせる。ボンネットにはBEECASを装着し、サイドステップはESSEX、リアはM.T.S.バーテックス(BERTEX)を加工装着するなど、ブランドをミックスして作り上げられた“イブエース”さんのハイエース。製作ショップはレーシングファクトリー・シライとなっている。
対照的に、リアまわりはフロントに比べてシンプルにカスタムされているのが印象的。バンパーとルーフスポイラーをブラックアウトすることでしっかりとまとめあげられているところは流石だ。カスタムにおける足し算と引き算のバランスがよく取れている1台といえるだろう。
フロントセクションは加工のオンパレードとなっているところが特徴的だが、全体としてのまとまり感があるのはひとえにのセンスのなせるワザだろう。ボンネットのエンボス加工は、ステッカーを貼ってクリアを厚く塗ることで立体感を出すなど、細部まで抜かりなく小ワザが効いている。さすがワゴニスト読者から高い評価を得て1位を獲得するだけのことはある。どこを取ってもカスタムの参考になるハイエースに仕上がっている。
フェンダーとリムの強烈なセッティングに脱帽
ハイブリッドエアサスを装着した足まわりには、ファブレス(FABULOUS)のオーバーフェンダーを装着し、ホイールは同じくファブレスの新作「ヴァローネ(Barone)AP-12」の19インチを装着する。サイズは19×10、19×10.5Jに215/35、225/35を装着。タイヤはニットーのNT555を引っ張り気味に装着し、フェンダーはリム上に載る感じで着地し、迫力あるスタイルが完成した。まさにヨーロピアンインポートカーのカスタムをハイエースで実践している。ロースタイルを引き立てる抜群の仕上げに目を奪われる。
いっぽうのインテリアはモモステアリングにレカロシートを装着し、機能性を備えながらもスポーティで統一感のある見た目に仕上がっている。レカロは旧車テイストに張り替えが行われ、セカンドシートにはキャプテンシートが装着される。
カスタムパーツの選び方や配置、内外装のコンセプトの統一感や色使い、すべてにおいてバランスの良さが光る1台だ。魅せるところはきっちり作り込んであるからこそ、1位という栄誉に輝いたのだろう。