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【SL誕生70周年】メルセデス・ベンツ「300SLガルウイング」と「SLS AMG」の共演! 京都を感じる「280SL」にも注目です

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 武田公実(TAKEDA Hiromi)

  • 1969年式のメルセデス・ベンツ280SLは1980万円で販売されていた
  • 280SLのインテリアは、ほぼオリジナルのものを部分的に補修している
  • 参考出品だった1956年メルセデス・ベンツ300SL
  • タンレザーの内装が美しい300SL
  • 展示前に売約となってしまった2012年式のメルセデス・ベンツSLS AMG
  • SLS AMGの内装のコンディションも非常によかった
  • ブースには1/3スケールのメルセデス・ベンツ300SLRも展示された
  • 300SLガルウイングは非売品の参考出品。SLS AMGはイベント直前に売り先が決まってしまった
  • 2024年メルセデス「SL」の正式リリースから70周年を迎えることの記念として、開祖たる「300SLガルウイング」とその21世紀版にあたる「SLS AMG」の2台を展示している
  • 自社でレストアを行ったという1969年型の280SL、通称「パゴダ」
  • 300SLRを再現した可愛らしいジュニアカーを挟んで、これまた美しいコンディションのW113系「280SL」を配置

2024年はメルセデスSLの70周年

千葉・幕張メッセで毎年4月に開催される「オートモビルカウンシル(Automobile Council)」は、日本を代表するトレードショー型イベントのひとつですが、やはりこのイベントの本質は、国内クラシックカー専門ディーラーによる「ヘリテージカー販売コーナー」にあるといわねばなりません。今回も数多くのスペシャルショップがブース展開した中、筆者は珠玉のクラシック・メルセデスを展示する「MATSUSHIMA CLASSIC CARS」に注目しました。

新旧「ガルウイング」が2台ならぶ、驚きのブースとは?

2024年は4月12~14日に開催されたオートモビルカウンシルにおいては、筆者は取材者としてではなく「ブリストル研究所」というブースの係員として3日間を過ごしたのだが、その間ずっと気になっていたのが、我々にとってはお向かいにあたる「MATSUSHIMA CLASSIC CARS」というブース。

いちスペシャルショップでありながら、2024年でメルセデス「SL」の正式リリースから70周年を迎えることの記念として、開祖たる「300SLガルウイング」とその21世紀版にあたる「SLS AMG」の2台を展示している。しかも同じ艶やかなブラックで色合わせし、ともに素晴らしいコンディションを誇る2台のガルウイングを、メルセデスSLの70年の歴史を物語る美しいウォールの前に置くという、センスに富んだ設えである。

また、「300SLR」を再現した可愛らしいジュニアカーを挟んで、これまた美しいコンディションのW113系「280SL」を配置する。そんな、まるでメーカーや正規ディーラーのクラシック部門……? と勘違いさせられてしまうような、小規模ながら見識の高さを感じさせるブースが展開されていたのだ。

そこで、このブースの責任者である齋藤真應さんに尋ねてみると、この「MATSUSHIMA CLASSIC CARS」は京都を本拠とし、メルセデス・ベンツやフォルクスワーゲン、アウディ、BMW/MINI、そして広島市内でポルシェの正規ディーラーも運営する「株式会社マツシマホールディングス」が、2022年にプロジェクトを開始。2023年のオートモビルカウンシル2023において、初お披露目したクラシックカー部門とのことである。

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