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なつかしの日産ヤングタイマー3台!「シルビア」「プリメーラ」「フィガロ」は令和のいま「エモい」クルマとして再評価されています

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

「フィガロ」(1991年/FK10型)

フィガロは、1989年の東京モーターショーでの好評をうけて1991年に発売された2ドアパーソナルクーペで、「Be-1」、「パオ」、「エスカルゴ」に続く日産パイクカーシリーズの第4作目だ。

2万台の限定生産車だったが、恋愛至上主義を謳った東京ヌーベルバーグのキャッチコピーや、フィガロをフィーチャーした短編オムニバス映画『フィガロ・ストーリー』の制作・公開など、異例ずくめのマーケティング活動が展開された。専用のオープントップ機構を持つ小粋でエレガントなスタイリング、白い本革のインテリア、メーター類に至るまでが専用デザインとなっているインパネなど、あらゆる部分が入念に造り込まれていた。

「プリメーラ」(1995年/P10型)

P10型プリメーラは、1990年2月に欧州の名車に匹敵する走りの性能と快適性を実現した新たなコンセプトのセダンとして登場。「1990年までに世界一の技術を実現しよう」を合言葉に開発を続けた日産の「901活動」から生まれた前輪マルチリンクサスペンションによるハンドリング、大きなキャビンをより前方に置いたキャビンフォワード・レイアウトで生まれた広い室内、大きく開く大容量トランクなど、正統派セダンに相応しい性能と機能が与えられていた。

車両のパッケージングのよさを直接訴求した「プリメーラ・パッケージ」のキャッチコピーも話題となった。展示車はP10型の最終型で、2.0TmのSセレクションに、オプションのフルエアロスポイラーパッケージを装備した珍しい仕様であった。

新旧が並んだ日産車を包み込むような背景にも注目

3台のヤングタイマーとともに公開されたのが、幅広い作品で人気を集めるイラストレーター“げみ”さんが描いた春をテーマとしたオリジナル巨大イラストで、これまで続いてきた道と、これからもどこまでも続いていく道を表現。げみさんは、初めて買ったクルマが日産パオとのことで、いまも一緒に走り続けているのだという。今回の道の絵は、新旧が並んだ日産車を包み込むような背景になれば、と思って制作したそうだ。

アンケートやSNS投稿に協力した来場者には先着で、“げみ”さんデザインのポストカードや缶バッジといったオリジナルグッズがプレゼントされたこともトピックとなった。日産ヘリテージカー総選挙で選出されたヤングタイマーと、さわやかな世界観のイラストに包まれた2024年だけの特別な日産ブースには数多くのクルマ好きが詰めかけ、最終日まで注目されたのであった。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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