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なつかしの日産ヤングタイマー3台!「シルビア」「プリメーラ」「フィガロ」は令和のいま「エモい」クルマとして再評価されています

ヤングタイマー世代のクルマを展示

日産が純粋に熱く勢いがあった1980〜1990年代。その時代の「日産ヘリテージカー総選挙」から選出された名車3台が勢揃いしました。なつかしのヤングタイマーを紹介します。

創立90周年を迎えた日産

オートモビルカウンシル2024年の日産ブースは「LOVE GOES ON -Nissan Loves Every Customer-」をテーマとし、意外なクルマたちを展示していた。日産のクラシックカーといえば、往年の「スカイライン」や「フェアレディZ」が定番だが、オートモビルカウンシルがコンセプトとして掲げる「旧車を愉しむ文化」の裾野を拡げ、より若い世代にクルマの愉しさを伝えたいという願いを込め、現在20~30代の自動車趣味人からも注目を浴びる1980~1990年代のヤングタイマーにフォーカスしたのだ。

2023年の展示テーマだった「Love Stories with Nissan」と同様に、同年12月に創立90周年を迎えた日産が、これからもユーザーと相思相愛の関係を拡げていく意味合いを込めつつ、平和で、春らしい温かみと、さわやかさを表現した世界観でブースを展開したのであった。

具体的に説明すると、2023年の秋に行われた「日産ヘリテージカー総選挙」から選出された人気のヤングタイマーである「シルビア」(1988年/S13型)、「フィガロ」(1991年/FK10型)、「プリメーラ」(1995年/P10型)の3台に加え、最新の日産車から新型「ノート e-POWER 4WD」(2024年/SNE13型)を展示したのだ。

「シルビア」(1988年/S13型)

S13型は「アートフォース・シルビア」のキャッチコピーを掲げて1988年に登場した5代目で、均整のとれた美しいエクステリアとインテリアが受け入れられ、若者を中心に多くのファンを獲得した。通産省選定のグッドデザイン賞と日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したことも、その美しさと人気ぶりを物語るだろう。

そして、FRという駆動方式や新開発リアマルチリンクサスペンションがもたらす走りの楽しさも評価されたのであった。展示車は、CA18DE型エンジンを搭載する中間グレードの初期型「Q’s」であった。

「フィガロ」(1991年/FK10型)

フィガロは、1989年の東京モーターショーでの好評をうけて1991年に発売された2ドアパーソナルクーペで、「Be-1」、「パオ」、「エスカルゴ」に続く日産パイクカーシリーズの第4作目だ。

2万台の限定生産車だったが、恋愛至上主義を謳った東京ヌーベルバーグのキャッチコピーや、フィガロをフィーチャーした短編オムニバス映画『フィガロ・ストーリー』の制作・公開など、異例ずくめのマーケティング活動が展開された。専用のオープントップ機構を持つ小粋でエレガントなスタイリング、白い本革のインテリア、メーター類に至るまでが専用デザインとなっているインパネなど、あらゆる部分が入念に造り込まれていた。

「プリメーラ」(1995年/P10型)

P10型プリメーラは、1990年2月に欧州の名車に匹敵する走りの性能と快適性を実現した新たなコンセプトのセダンとして登場。「1990年までに世界一の技術を実現しよう」を合言葉に開発を続けた日産の「901活動」から生まれた前輪マルチリンクサスペンションによるハンドリング、大きなキャビンをより前方に置いたキャビンフォワード・レイアウトで生まれた広い室内、大きく開く大容量トランクなど、正統派セダンに相応しい性能と機能が与えられていた。

車両のパッケージングのよさを直接訴求した「プリメーラ・パッケージ」のキャッチコピーも話題となった。展示車はP10型の最終型で、2.0TmのSセレクションに、オプションのフルエアロスポイラーパッケージを装備した珍しい仕様であった。

新旧が並んだ日産車を包み込むような背景にも注目

3台のヤングタイマーとともに公開されたのが、幅広い作品で人気を集めるイラストレーター“げみ”さんが描いた春をテーマとしたオリジナル巨大イラストで、これまで続いてきた道と、これからもどこまでも続いていく道を表現。げみさんは、初めて買ったクルマが日産パオとのことで、いまも一緒に走り続けているのだという。今回の道の絵は、新旧が並んだ日産車を包み込むような背景になれば、と思って制作したそうだ。

アンケートやSNS投稿に協力した来場者には先着で、“げみ”さんデザインのポストカードや缶バッジといったオリジナルグッズがプレゼントされたこともトピックとなった。日産ヘリテージカー総選挙で選出されたヤングタイマーと、さわやかな世界観のイラストに包まれた2024年だけの特別な日産ブースには数多くのクルマ好きが詰めかけ、最終日まで注目されたのであった。

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