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日産「マーチ」ベースの「フェアレディ」!? 大人が驚く学生ならではの感性で仕上げたカスタムポイントとは

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TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)

目指したのは「現代」のパイクカー「SETO」

現代のパイクカーを目指した「SETO」は「キューブ」をベースとし、410型「ブルーバード」のデザインを落とし込んでいる。フェンダーラインにもこだわっていて、芸が細かい。比較的オーソドックスな旧車テイストのカスタマイズとなっているように思えるが、学生たちのこだわりが現れているのがヘッドライトだ。

校長をはじめ、教員陣はハロゲンヘッドライトが似合うと考えていた。しかし学生たちは、

「自分たちは現代のパイクカーを造りたいんです! ハロゲンは古いでしょ!」

と言って、LEDヘッドライトを採用したのだそうだ。それも旧車の丸目にありがちな丸いデザインの灯火パターンではなく、直線基調の灯火パターンを選ぶことで、より人の瞳のような印象を持つ雰囲気となっていた。このヘッドライトはバイク用を流用している。

旧車好きの前に持ってくるのは正直怖かったけど

じつは日産自動車大学校が「ノスタルジック2デイズ」へ出展するのは今回が初めてとのこと。そのため、旧車オーナーやファンからどんな反応を受けるだろうか……と少し恐れていた部分もあったそうだ。しかし、実際に展示してみると好印象だったそうだ。

「これはどのように装着しているの?」

「どんなパーツを使っているの?」

と、他のショーに比べて具体的な質問も多かったのも印象的だったとのこと。また、旧車オーナーからポジティブなリアクションも多く寄せられたそうだ。それは学生独自のセンスが本物の旧車オーナーにも認められた証といえるだろう。今後もどんなカスタマイズカーを製作するのか注目したい。

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