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トヨタEP82型「スターレット」で2度目のパイクスピークに挑戦! 220馬力仕様となったマシンの中身とは

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

2度目の挑戦に向けアップデート

1990年式トヨタ「スターレット」でこのパイクスピークに挑戦するのは八木敏史選手。若いころにはラリーを楽しみ、近年は国内でBRIGヒルクライム・シリーズを中心にしたヒルクライムにトヨタ スターレットで挑戦をしている。パイクスピークへの挑戦は2024年で2回目となる。

2023年のパイクスピークへの挑戦に合わせ、車両は安全タンクを装着し、パイクスピーク仕様の太いロールケージを組み入れた。その初挑戦の結果は、12分33秒959で総合54位(クラス13位)となった。

残念ながら2023年に使用したエンジンはブローしてしまったため、今回は急造したエンジンに乗せ換えての参戦となる。タービンはR34「スカイラインGT-R」用をベースにチューニングしたものを装着。ボンネビル・ソルトフラッツでの最速記録挑戦の経験者でもあるフナッツのダンディー田中氏がセットアップを行ったという。

ラフにアクセルを開けるとホイールスピンを起こすほどで、実測で220ps出ているということだが、エンジンが間に合うのでだいぶ抑えている。また、このタービンを格納するためにラジエターの配置などを見直してもいる。

足まわりはBILSのワンオフとなる。実車での採寸の後、フロントは倒立でリアは別タンク式を採用。ピストン径はフロントφ46mm、リアφ40mmで、減衰力は前後とも40段調整とした。BILSの金沢氏は次のようにコメント。

「サーキットでも使えて、なるべくしっとり動くように味付けしました」

この足まわりに合わせ、アライメント、スプリングレートも大幅に見直しとなったそうだ。装着タイヤは普段から使い慣れているというADVAN A050をチョイスした。

外観には大きな変化はない。フロントのカナード類の形状を見直し、フロントタイヤに直接空気が当たらないようなものになるという(船積み直前ということで、写真ではそのパーツは装着されていない)。

八木選手は2回目の挑戦の目標を次のように語る。

「去年はエンジン、タービンを壊してしまい、ようやくゴールできた状態でしたので、今年はタイムにこだわりたいと思っています。2016年の奴田原文雄さんのトヨタ86が出したタイム(12分33秒139)にコンマ差で負けましたし、同年にヨーロッパのヒルクライムで有名なフィンランドのミッコ・カタヤ選手が4AGのKP61スターレットで出したタイム(11分42秒877)をターゲットにしようと考えてます」

パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム第102回大会の公式スケジュールは、2024年6月17日(月)に公開車検、18日(火)から4日間の練習走行および予選セッションが行われ、21日(金)の夕方にはファンフェスタが開催される。そして23日(日)にパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム決勝が行われる。

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