マシントラブルも古いクルマとのお付き合いのうち
好みのスタイルへと変化していっている今野さんのサーブ900だが、あちこち巡りながら数日かけて行った北海道旅行も思い出深いそうだ。
「自分がサーブで知床にいるという事実が不思議でした。最後まで実感が湧かない旅でしたね。2日目に燃料計が壊れて残量が分からなくなりましたが、もし壊れたら壊れてから考えればいいという旅でしたので軽症ですね。その旅行とは別ですが、燃料ポンプの故障で2度ドナドナになったのも思い出になりますし、古いクルマとの付き合いかなと気楽に乗っています」
そんな今野さんにとって、車齢30年を超えたサーブとの暮らしとはどんなものなのだろうか。
「子どものころ、父親が運転するクルマでラジオから流れてきた曲を流すと、いつでもその時の自分に戻ることができます。クルマと同じ年代の音楽を流してドライブするだけで、当時はこんな感じで街を流していたんだろうなと思いを馳せることができます。その意味では、物理的な何かを見せるファッションとして乗るというより、時空を旅する乗り物としての存在がクルマであり、このサーブかもしれないですね」
そんな今野さんのサーブライフは、YouTubeの「SAAB 900 Japan」というチャンネルで発信中。ご興味ある方は、ぜひご視聴いただきたい。