なんと3番手だったARTA8号車が残り10分で……
レースの3分の1が経過。40周でトップの3号車Niterra、そして39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraがピットインしたことで、全車が1回目のピットストップを終えた。トップは変わらず3号車で、17号車Astemoは23号車NISMOから2番手を奪取。以下8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT、12号車MARELLI IMPUL Z、36号車au TOM’Sと続いた。
レース折り返しの1時間半が経過して、トップの3号車Niterraは高星のドライブで、後続に対して20秒近い差をつけるなど、完全な独走状態となった。なお3番手争いでは8号車ARTAが23号車NISMOを交わし、表彰台圏内に。
70周以上を走り、レース残り1時間が近付くタイミングで、各車2回目かつ最後のピットに。これで上位のオーダーは3号車Niterra(三宅)、23号車NISMO(千代)、8号車ARTA(松下信治)、17号車Astemo(太田格之進)という順となった。3号車は後続に30秒以上の差をつけて引き続き独走状態、そして2〜4番手の3台は接近した争いとなる。
その後23号車NISMOはそこから抜け出し、3番手争いが白熱。17号車Astemoの太田は8号車ARTAの松下を再三攻め立て、何度もホームストレートでサイドバイサイドとなったが、松下はその度に抑えきり、表彰台圏内を死守した。
しかしそんな8号車ARTAに悲劇が。残り10分を切って突然スローダウンし、ガレージにマシンを収めたのだ。ARTAは16号車もトラブルでリタイアしており、散々な1日となった。
3号車Niterraは盤石のリードを保ってトップチェッカー。今季初勝利を飾った。2位は23号車NISMOで、NISMO勢のワンツーフィニッシュ。3位は17号車Astemo、スープラ勢最上位は36号車au TOM’Sで、堅実な走りでポイントリーダーの座をガッチリキープした。
なおチェッカー直後には、64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTのリアカウルがホームストレート上で脱落するというハプニングもあったが、チェッカー後ということもあり、後続の車両の事故などには繋がらなかった。