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フィアット「500」のエンジンルームに飛び散るオイル…ステージ別に走って分かったこととは?【週刊チンクエチェントVol.36】

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TEXT: 嶋田智之(SHIMADA Tomoyuki)  PHOTO: 嶋田智之(SHIMADA Tomoyuki)

オイルキャップの上にオイルがたまる?

そして避けて通れぬ高速走行。うちから最もアクセスしやすい東名高速で、御殿場までを往復してみた。途中の港北パーキングエリア、海老名サービスエリア、中井パーキングエリア、鮎沢パーキングエリアのみパスして足柄サービスエリアで、行きも帰りもエンジンフードを開けてみながらの走行だ。巡航速度はいつものとおりメーター70km/h=GPS80km/h、もちろんいちばん左の車線を左側ベタベタに寄りながら、である。

うーむ……。

という声が、エンジンフードを開けるたびに次第に大きくなっていった。特に後半戦。どんどん濃くなってきたのだ。一連の写真は自宅近くの駐車場に戻ってから撮ったものだが、フードの裏側もバルクヘッド側も付着したものが黒いスジになってタレてたり凹部に黒いモノがたまってたり。オイルキャップの上にもオイルがたまってたり。いろんなところに軽く飛び散ってたり。

うーむ……。

何だか走るに連れてジワジワ悪化してきてるような気がする。オイル量は、レベルゲージで見て“もしかしてちょっと減った?”という感じ。走りっぷりは相も変わらず絶好調といえるし、フィーリングも気持ちいいし、そういう意味ではちっとも悪化してる印象はなくて、まさにオイル噴出だけが問題という印象。

その後も夜中にラーメンが食べたくなって走っていったり、打ち合わせがあるからと走っていったり、次第に秋の気配を香らせてきた風が心地よさそうでトップを開けて気分転換に走らせたり……と、ずいぶん走った。その結果、なんとなーく判ったのは、やっぱり走る速度域というかエンジンの使用回転域というか、要はエンジンの負荷が高いときほどジンワリペッタリが増していくようだ、ということ。予想どおりといえば予想どおりで、再確認のようなものだったともいえるのだけど。

神戸に向かう前日──というか途中で止まっちゃう可能性も想定して普段より1日早く東京を出る日程を組んだから通常の感覚からいうなら前々日、スティルベーシックの平井社長に電話で細かく報告してみると、「どっちにしても静岡を通過するんだから、立ち寄ってくださいよ。チェックしてみましょう」とのお言葉。もちろんそうさせていただきますとも!

さらには「“オイルキャップの上にたまるって不自然だから、念のため、その部分をアルミホイルで包んでから走ってきてください。この前チェックしたときには何ともなかったけど、もしかしてそこに見えない原因があるかもしれないので」とアドバイスをいただいた。もちろんそうさせていただきますとも!

平井さんに噴き加減を診ていただくためにもエンジンルームを汚れたままにして翌朝の出発を待つことにしたわけだけど、ここを読んでくださってる貴重な読者さんたちを何だかオイル臭い気分にさせちゃったから、次回の“いよいよ神戸に向かって出発”編をお届けする前に、2024年に入ってから撮影したチンクエチェント博物館のYouTube動画があるので、そちらでお口直し? お目直し? としていただこう。ゴブジ号の勇姿、とくと御覧あれ。

■協力:チンクエチェント博物館
https://museo500.com

■協力:スティルベーシック
https://style-basic.jp

■「週刊チンクエチェント」連載記事一覧はこちら

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  • 嶋田智之(SHIMADA Tomoyuki)
  • 嶋田智之(SHIMADA Tomoyuki)
  • 『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー雑誌の『ROSSO』やフェラーリ専門誌『Scuderia』の総編集長を歴任した後に独立。クルマとヒトを柱に据え、2011年からフリーランスのライター、エディターとして活動を開始。自動車専門誌、一般誌、Webなどに寄稿するとともに、イベントやラジオ番組などではトークのゲストとして、クルマの楽しさを、ときにマニアックに、ときに解りやすく語る。走らせたことのある車種の多さでは自動車メディア業界でも屈指の存在であり、また欧州を中心とした海外取材の経験も豊富。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
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