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マツダ「RX−7」ベースの貴重なRE雨宮「幻気-7」を熱意で譲ってもらいました! サーキットからストリートまで快適仕様で楽しんでます

東京オートサロン2009でメーカーのコンセプトカーをも超える完成度の高いチューニングカーとして話題となった

RE雨宮の貴重なコンセプトカーを所有

RE雨宮は毎年の東京オートサロンにて、GReddyシリーズを筆頭に話題のクルマを製作し、常に話題を振りまいてきました。過去に製作したこれらの出展車両はその時代を象徴する特別なクルマであり、基本的に販売はされていません。ここで紹介するのは、何度もRE雨宮に通って信頼関係を築き上げた末に、ようやく譲ってもらうことができたという“NAO”さんの愛車「幻気-7」です。このクルマは、2009年の東京オートサロンに出展され、完成度の高いチューニングカーとして話題になりました。

不運にも事故で愛車が全損してしまう

昔からRE雨宮が手がけたマシンのデザインが大好きで、マツダ「RX-7」を乗りはじめてから、すぐにRE雨宮フルエアロを装着。そのクルマを約12年間乗り続けたという“NAO”さん。2009年に東京オートサロンで展示された、マツダ「RX-7」をベースとしたコンセプトカー「幻気-7」を見た時に衝撃を受け、自分が思い描く理想のクルマだったと話す。

後日RE雨宮を訪れて、「幻気-7」と同じ仕様に仕上げてもらえないかを相談。しかし最初はキッパリと断られてしまう。フロントだけでもいいので現車合わせで作ってもらえないとお願いしたが、

「東京オートサロン出展車はその年を象徴するコンセプトカーなので、“NAO”さんの気持ちはよくわかるが諦めてほしい」

と言われてしまった。だが、どうしても愛車を「幻気-7」のように仕上げたいと、その後もRE雨宮へ愛車をチューニングしながら通い詰めて相談を続けた。そんな中、不運にも事故で愛車が全損してしまう。大切なクルマだったので激しく落ち込んだが、愛車は失ったものの、RX-7にまた乗りたいという情熱は抑えきれなかった。

再びRE雨宮仕様のセブンを作るべく、ベース車探しから相談。すると、その事情を知った雨宮代表から

「本当は売るつもりはないんだよね」

と言われつつも、その後、「幻気-7」を“NAO”さんに譲るという感謝感激のお言葉をいただけたのだとか。まさかと耳を疑ったそうだが本当の話だったようで、まさに飛び上がるほどの喜びが込み上げてきたと当時を振り返る。

ステージを選ばずどこでも速く走れる

雨宮代表の温情によって貴重なコンセプトカー「幻気-7」を手に入れた“NAO”さん。現在の所有歴は11年になるそうで、その長い期間に仕様は少しずつ変更されている。購入当初はストリート仕様として仲間とのオフ会やミーティング、ツーリング等を楽しむクルマだったが、現在は唯一無二のボディはそのままに、サーキット仕様としてエンジン、サスペンションにフルリメイクを施している。

エンジンはサイドポート拡大加工の13B-REWで、タービンはTD07-25Gのキットをセットし、3層インタークーラーとラジエターはVマウント化して冷却効率も高める。マフラーはRE雨宮製で最高出力はゆとりと安全マージンを確保した420psとのこと。

また、サーキット走行の要となるサスペンションについては、筑波のアタックでお馴染みのRGN製車高調キットを装着。FD3S型RX-7では定番の各アーム類も強化ブッシュ+ピロボール化によるチューニングが施されている。ホイールはレイズ ボルクレーシングZE40の18インチ、タイヤはポテンザRE71RSを履かせていた。ちなみにサイズは前後とも295/30R18だ。

この「幻気-7」はサーキット走行仕様として作り込んでいるが、タイムアタックを楽しんだあとは自走で帰るスタイルのストリート兼サーキット仕様のクルマだ。インテリアも自分好みにカスタムを加え、水色のボディカラーに合わせて特殊な水色バックスキン塗装を使って全体を仕上げている。また、快適装備の純正エアコン、オーディオも装備する。

見た目だけでなく、ステージを選ばずどこでも速く走れる。それが「幻気-7」のコンセプトだ。現在はサーキット走行に夢中になっているが、今後も末永く大切に乗り続けるために、けっして無理な乗り方はしないと“NAO”さんは話す。だから、チューニングについては性能面でゆとりを持って走りが楽しめることを意識しているそうだ。

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