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カリフォルニア「最初の街」かつ「最後の街」のニードルスは、警官のノリの軽さも西海岸スタイルでした【ルート66旅_51】

カリフォルニア「最初の街」かつ「最後の街」のニードルスは、警官のノリの軽さも西海岸スタイルでした【ルート66旅_51】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

ハーレー乗りたちにも親切なノリのいい警察官

ここで個人的な思い出をいくつか。ひとつ目は西から東へルート66を全線走破するべく走り出して4日後、手前のモハヴェ砂漠でレンタカーにタイヤ空気圧の警告灯が点灯した。ランフラットタイヤなので今すぐ走れなくなるわけじゃないが、次の街ニードルスで修理もしくは交換をしなきゃいけない。

すぐレンタカー会社に電話したところオペレーターがランフラットタイヤを分かっておらず、説明しても「いま空気が抜けていないならセンサーの故障だから気にするな」と繰り返す。らちが明かないので相手の名前を確認したうえ「明日は絶対に走れなくなるのでこちらで交換する。費用を立て替えて後で請求するけど大丈夫か」と聞けば、まったく信用していない様子で「OK!」と。

翌朝には案の定、フロント右のタイヤがペチャンコになっており、モーテルで近くのタイヤショップを紹介してもらいレッカー移動。ほら見ろと証拠の写真と領収書をレンタカー会社に送ったら、返却のとき丁重なお詫びと一緒に結構な割引までしてもらえた。

もうひとつはハーレーのオーナーたちに帯同して撮影したとき。宿をチェックアウトし駐車場で準備をしていると、若い警官が乗った定期巡回のパトカーがやって来た。フランクに「どこから来たの?」と話しかけられてテンションが上がり、パトカーに乗ってみたいとか一緒に写真を撮りたいなんてハーレーのオーナーたちが言い始める。ダメ元で聞いたらふたつ返事でOK。警官もノリノリでボディチェックまでやってもらい、皆さん大満足だった。日本じゃこうはいかないだろう。

思い出は尽きないがそろそろ進もう。次は3万5000平方キロメートルを超える広大なモハヴェ砂漠、地平線まで続くルート66をのんびり走りたい。

■「ルート66旅」連載記事一覧はこちら

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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