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ドリキンがチーム・タイサンで全日本EVレースに参戦! テスラ「モデル3」で挑むも「こんなストレスのたまるレースはないね(笑)」

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

  • ドリキンこと土屋圭市選手が走る。あの往年のカラーリングを身にまとったマシンで縁石をまたいで走るその姿を収めようと、コースサイドにはカメラが並んでいた
  • このテスラ モデル3でJEVRAシリーズのレースに初めて参戦する土屋圭市選手に対し、同チームの久保凛太郎選手から注意点などが伝えられる
  • レース前にはきちんとブリーフィング!
  • テスラ モデル3は2019年シーズン最終戦からこのJEVRA戦に登場以来、4シーズンにわたって優勝を重ねてきた。しかしモデルS Plaidの登場で主役の座から引きずり降ろされることとなった
  • 土屋選手は携帯でピットと連絡を取り合いながら走行をすることに
  • スタートではフロントロウの2台がスタートをミス。イン側のポールポジションであった23号車は最後尾まで後退するも、その後は怒涛の追い上げでポール・トゥ・ウィンとなった
  • モデルS Plaidには負けるものの、まだまだモデル3の戦闘能力は高い
  • レース序盤はタイサンの5台が上位独占という状況に。しかしこのまま55km先にたどり着くことはできなかった
  • エネルギーおよび熱のマネージメントをしながらの決勝レース中のベストラップは1分05秒374であった
  • 途中でピットとの連絡が途絶えるも、見事に走り切り、3位でチェッカー
  • チェッカー後、ピットからこのレースを見守った関係者と多くの観客から拍手が沸き起こった
  • レース初心者でも参戦できるこのJEVRAシリーズだが、チーム・タイサンは名ドライバーのラインアップとなった。ほかにも飯田章選手もトヨタ・ミライで参戦しており、その顔ぶれを見るだけでも十分楽しめるシリーズだ
  • ストレスたまりまくりのレースだった様子で、土屋選手も苦笑い

2024年のJEVRAに土屋圭市選手が参戦

2010年、まだ日本国内を走っているEVも少なく充電施設も十分ではない時代。三菱「i-MiEV」の一般個人向け販売がようやくスタートしたこの年に、JEVRA(全日本電気自動車グランプリ)シリーズがスタートしました。それから14年、この電動車両だけで行われるシリーズは、2024年シーズンも年間6戦で開催されています。その第2戦にはドリキンこと土屋圭市選手の姿がありました。

ドリキンがどんな走りをするのか会場は注目

JEVRAシリーズ2024年シーズン第2戦「全日本 筑波 EV55km レース大会」が、2024年4月27日(土)に筑波サーキットで開催された。今回は総レース距離55km(筑波サーキットのコース2000を27周する)で争われる。このレースに今回15チームが参戦することとなった。

チーム・タイサンをはじめとするこのシリーズ古参の面々に、今季立ち上げたばかりのチームまでじつにさまざまな顔ぶれである。車両もテスラ「モデル3」が最多参戦車両となるが、ほかにもテスラ「モデルS Plaid」、トヨタ「ミライ」、日産「ノートe-Power」など、ピュアなBEVだけでなく、さまざまな電動車両が参戦する。

そんななか、今回注目を浴びたのが、チーム・タイサンからエントリーしたドリキンこと土屋圭市選手である。ドリキンがどんな走りをするのか、会場中がその走りを見守る。ただし、乗車するのはテスラ モデル3である。昨シーズンのチャンピオンカーではあるが、日進月歩の進化が著しいEVの世界では、同じテスラのモデルS Plaidがすでに参戦をし、今シーズン開幕戦で優勝。第2戦には3台のモデルS Plaidが参戦することになり、超ハイパワー車を相手に「モデル3では太刀打ちできない」とモデル3で長年参戦してきた一部チームが撤退を表明するなど、ドリキンのモデル3がどこまで食い込むのか、事前の予想では戦力的には厳しいだろうと思われていた。

5台体制で臨むチーム・タイサン

JEVRAシリーズは、練習走行セッションのない、予選1本決勝1本のみで行われるワンデイレースとなる。それも充電の時間を確保するため、予選は午前中に開催し、たっぷり時間を取った夕方に決勝レースを行うというスケジュールとなっている。今回も予選終了から決勝スタートまで4時間以上の充電の時間が確保されている。

ちなみに、今回のチーム・タイサンでは、余郷 敦選手(No.100 TAISAN BOSCH TESLA S/テスラ モデルS Plaid)、地頭所 光選手(No.0 TAISAN BIR TESLA 3/テスラ モデル3)、密山祥吾選手(No.2 タイサン BIR TESLA3/テスラ モデル3)、久保凛太郎選手(No.10 TAISAN BIR ROADSTER/ テスラ ロードスター)に、土屋圭市選手(No.1 TAISAN BIR TESLA 3/テスラ モデル3)を加えた、すごい顔ぶれの5台体制となった。

その予選では、モデルS Plaidの2台、そしてJEVRAシリーズで4度のチャンピオンを決めEVスペシャリストともいえる地頭所選手のモデル3に続く4番手となる1分03秒123のタイムを出した土屋選手は、ブレーキの感触に「気持ち悪い」と、いろいろ納得がいかない様子。

そして続く決勝レースでは、スタートで「トラックモード」に入ってなかったためスタートすることができなかったポールポジションのNo.23 GULF RACING Plaidが大きく出遅れ、100号車のモデルS Plaidを先頭にチーム・タイサンの上位5台体制を構築。

追い上げを見せるポールポジションスタートの23号車に対し、土屋選手の前を走行していた2号車の密山選手がリタイア。そしてトップを行く100号車の余郷選手もフロントブレーキから白煙が上がり、ピットに戻り、そのままリタイアとなってしまう。

一方の土屋選手は順調に走行を重ね、23号車のモデルS Plaid、そしてチャンピオン経験者の駆るモデル3に続く同一ラップの3番手で走り続け、無事にチェッカーを受けた。レース後は笑いながらこうコメントしてくれた。

「ずっと右足をセーブしてて、こんなストレスのたまるレースはないね(笑)」

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