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新規格NA軽自動車が熱いバトル!「東北660選手権」2024年シーズン開幕戦をクラスごとにレポートします

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

  • 東北660のイメージ
  • 決勝は今回も45台のフルグリッド。スポーツランドSUGOは本来なら40台だが、軽自動車のサイズを考慮し5台をプラスしている
  • スポーツランドSUGOの名物といえばメインポストの電光掲示板。いつも何かしらネタを交えた表示でエントラントを和ませてくれる
  • 決勝レースに進出できるのは45台だが、予選を通過しなかった車両は周回数こそ少ないけど、コンソレーションレースが用意される
  • いつも近いポジションで身内バトルを繰り広げている3台のエッセ。35号車 柿崎将彦と36号車 米山修二は久しぶりの決勝レース進出だった
  • コンソレーションレースのスタート前。残念ながら予選を通過できなかった、71号車 江尻兼作を激励するため仲間たちが集まった
  • 東北660耐久レースが開催されるコース、リンクサーキットの686号車 大内勇樹も参戦。予選・決勝とも7位で無事チェッカーを受けた
  • 決勝中はサインガードから仲間たちが声援を送る。空気圧のチェックやサイン出しなどドライバー以外も一緒に戦うのがレースなのだ
  • レース終了後は車両保管となり、入賞マシンには再車検が実施される。解除のアナウンスがあるまではクルマに触れることもできない
  • 1クラスの入賞者。優勝は21号車 大塚猛、準優勝は70号車 村松正剛、第3位は11号車 アベ(仕事で早退したため代理)
  • 2クラスの入賞者。優勝は200号車 石川颯人、準優勝は919号車 茂木勇輝、第3位は377号車 岩塚眞澄
  • 3クラスの入賞者。優勝は86号車 竹中康平、準優勝は2号車 中田一平、第3位は601号車 大堀隼夢
  • 4クラスの入賞者。優勝は6号車 猪又真輝、準優勝は67号車 鈴木 茂
  • コンソレーションレースの入賞者。優勝は71号車 江尻兼作、2位は150号車 小野寺潤(表彰式は早退)、3位は1号車 山口忠伸
  • 今年からスポンサーに加わった「ハートビート」より、FRPの軽量パーツが毎戦1名にプレゼントされる。記念すべき初回は601号車 大堀隼夢
  • 仮に入賞することはできなくても、お土産をもらえる可能性が高い東北660。表彰式まで残っていれば何かしらいいことがあるかも?
  • 軽量リアドアを導入した甲斐があり、見事ポール・トゥ・ウィンを決めた大塚。若手ドライバーが参入した今年の1クラスは要注目だ
  • 5クラスの入賞者。優勝は996号車 ヨシダケンジ、準優勝は16号車 石戸正美、第3位は124号車 岩崎悠人
  • 43号車 大平崇文も今シーズンから2クラスへ移ったひとりだ。最初こそハイグリップタイヤに戸惑ったが、終わってみればクラス4位に

注目のドライバーも多数参戦して盛り上がりを見せた!

新規格NAの軽自動車によるワンメイクレース、「東北660選手権」の2024年シーズンが、耐久選手権とターボGPに続いて開幕しました。宮城県スポーツランドSUGOにて2024年4月14日に行われた開幕戦には、1~5クラスを合わせて70台を超えるマシンがエントリー。4月とは思えない25℃に迫る気温のなか繰り広げられた、熱いバトルの模様を1クラスから順にレポートします。

1クラス:ベテラン大塚が貫禄を見せつけた

改造範囲がもっとも広い最高峰の1クラスは、復活組やステップアップ組が急増し大盛況。そんななか予選で見事ポールポジションを獲得したのは、フル参戦のドライバーでは最年長となる21号車 大塚 猛だ。規則の改定で4ドア車はリアドアの交換が可能(2および3クラスはNG)となり、すぐさまFRPのドアを装着し左右で約20kgもの軽量化に成功したという。

大塚の走り

練習走行では唯一の1分52秒台をマークし、予選はさらにタイムを縮め1分52秒409を記録した。それに続くのはかつて2クラスのチャンピオンを獲得し、今年から復帰を果たした466号車 鈴木律幸で1分52秒791だ。

決勝も大塚が少しずつ差を広げていく展開で、最終的には2位の11号車 アベに約4秒の差を付けて優勝。鈴木はベストラップこそ大塚に迫るタイムを記録したものの、4番手からスタートしたベテラン70号車 村松正剛に逆転を許してしまう。とはいえドライバーとしてのポテンシャルは高く、レース慣れしたベテラン勢のなかで経験を積めば、十分にトップを狙えることは想像に難くない。

同じく1クラスへ上がった154号車 小松日高も、今回はギヤ比が合わず不本意な結果だったが、すでに次戦を見据え仕様変更に着手している。ステップアップ組の本領発揮はこれからだ。

2クラス:ダイハツ有利ながらスズキ「アルト」で石川が勝利

2クラスは2023年シーズンも好成績を収めた919号車 茂木勇輝がポールポジション。2番手はギヤ比の関係でSUGOは不利といわれるHA23アルトの200号車 石川颯人だ。

3番手には3クラスで悲願のシリーズチャンピオンに輝き、2023年の序盤からステップアップを公言していた377号車 岩塚眞澄だ。2クラスの大半をダイハツ勢が占めるなか、石川はスズキ「アルト」でアグレッシブな走りを披露しトップを奪取、0.2秒の僅差でアルトの底力を見せ付けた。全損レベルのクラッシュをしてもHA23にこだわり、セッティングを突き詰め続けてきた石川だけに、ダイハツ有利といわれるSUGOでの優勝は、嬉しさと同時に大きな自信となっただろう。

3クラス:86号車竹中が2023年の雪辱を果たす

最大の激戦区で予選を通ることすら難しい3クラスは、東北660耐久にも参戦する2号車 中田一平がポールポジションを獲得し、2位は2023年までの中盤グループから抜け出した601号車 大堀隼夢だった。

注目は3位の86号車 竹中康平だ。2023年はエンジンブローによるリタイヤでシリーズ争いからの脱落を余儀なくされたが、途中まではシリーズチャンピオン候補の一角に挙げられていた、ライバルたちも認めるテクニシャン。予想どおり決勝では竹中が上位2名をオーバーテイクし、逃した王座を目指し幸先のいいスタートを切った。

5クラスからからステップアップした463号車 村上征也は、3クラスのデビュー戦で表彰台まであと一歩に迫る4位。3クラスでは唯一のHA36アルトを駆る918号車 茂木大輝と並び、2024年シーズンの飛躍が期待されるドライバーといっていいだろう。

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