W12サウンドを奏でるコンバーチブル
インテリアは、英国バーミンガムの歴史的なジュエリー街に拠点を置く熟練の金細工職人とコラボレーションし、ユニークなパーツを製作した。3Dプリンターによって製作されるローズゴールド製の装飾は、スタート/ストップボタンやダッシュボードのベントレーのアイコンであるオーガンストップベントコントロール、ステアリングホイールのインサートマーカーなどにオプションで装着可能だ。
搭載されるパワートレインはバトゥールと同じく最高出力750ps/最大トルク1000Nmを発揮するW12気筒ツインターボエンジンである。8速デュアルクラッチトランスミッションを装備し、スポーツエキゾーストがパフォーマンスの高さにふさわしいサウンドトラックを奏でる。
世界16台限定のモデルとなるバトゥール コンバーチブルは、将来の新しいデザインの指針になるという。伝統の丸目4灯もいよいよ終わりを迎えることとなった。
AMWノミカタ
ベントレーが発表するプロトタイプや限定車のデザインは、そのまま市販車に反映されることが多い。2015年に発表された「EXP10 スピード6」のデザインも、ボディスタイルやフロント、リアのライト、テールパイプの形状はほぼ3世代目の「コンチネンタルGT」に採用され、ドアの内側のパネルも3Dパネルとして「フライングスパー」に採用されている。
これからのベントレーに伝統の丸目4灯ライトやオーバルのテールランプがつかなくなってしまうことは寂しいしいが、LEDが多用される現代においてはこのような大きなライトは必要ないのであろう。また、これまでははっきりと主張していたリアフェンダーのラインもこのモデルでは採用されない。いくつものベントレーらしいデザインアイデンティティを継承しないことに決めた、そのベントレーの意図をぜひ聞いてみたいと思う。