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次世代ベントレーは丸目4灯ではない!? 16台限定の「バトゥール コンバーチブル」で未来のデザインを予想。W12搭載というだけで価値あり

ベントレー3台目のコーチビルドモデル バトゥール コンバーチブル

3台目のコーチビルドモデルを発表

ベントレーは、「バカラル」、「バトゥール」に続く3台目のコーチビルドモデル「バトゥール コンバーチブル」を発表しました。16台限定で製作されるこのモデルにより、伝統の丸目4灯もいよいよ終わりを迎えることになりました。しかし先に発表されたクーペモデルの革新的なデザインのDNAをさらに進化させ、最終的には将来の新しいデザインの指針になるモデルと見られているだけに、そのデザインは必見です。

繭の中にいるような心地よいキャビン

今回、発表されたベントレー「バトゥール コンバーチブル」はビスポーク部門が製作し、バルケッタスタイルの「バカラル」、クーペスタイルの「バトゥール」に続く3台目のコーチビルドモデルとなる。

このモデルの特徴は、2シーターのコンバーチブルモデルであるということだ。前回のバカラルは2シーターのバルケッタスタイルでルーフを持たなかったが、今回マリナーのデザイナーはバカラルとバトゥールのデザインを融合させるだけでなく、コンバーチブルの使い勝手を含めたテーマを生み出す。さらにバカラルのデザインから着想を得た「ラップアラウンド」コクピットを採用することで、2シーターというキャラクターを強調することに成功した。

シート後方のドラマチックなエアブリッジと後部のテーパードカウルは、かつてのバルケッタスポーツカーを彷彿とさせる一方、繭の中にいるような心地よい感覚をドライバーにもたらすという。エアブリッジとテーパードカウルは、美観を追求するだけでなく、2つのフロントシートの後ろに半密閉式のラゲッジコンパートメントを備え実用性にも配慮されている。

コンバーチブルルーフは、ハードトップルーフに代わるモダンで触覚的な美しさをもたらす。このルーフは断熱材、シーリングシステムの改良、音響処理が組み合わされており、わずか19秒での開閉を実現する。

W12サウンドを奏でるコンバーチブル

インテリアは、英国バーミンガムの歴史的なジュエリー街に拠点を置く熟練の金細工職人とコラボレーションし、ユニークなパーツを製作した。3Dプリンターによって製作されるローズゴールド製の装飾は、スタート/ストップボタンやダッシュボードのベントレーのアイコンであるオーガンストップベントコントロール、ステアリングホイールのインサートマーカーなどにオプションで装着可能だ。

搭載されるパワートレインはバトゥールと同じく最高出力750ps/最大トルク1000Nmを発揮するW12気筒ツインターボエンジンである。8速デュアルクラッチトランスミッションを装備し、スポーツエキゾーストがパフォーマンスの高さにふさわしいサウンドトラックを奏でる。

世界16台限定のモデルとなるバトゥール コンバーチブルは、将来の新しいデザインの指針になるという。伝統の丸目4灯もいよいよ終わりを迎えることとなった。

AMWノミカタ

ベントレーが発表するプロトタイプや限定車のデザインは、そのまま市販車に反映されることが多い。2015年に発表された「EXP10 スピード6」のデザインも、ボディスタイルやフロント、リアのライト、テールパイプの形状はほぼ3世代目の「コンチネンタルGT」に採用され、ドアの内側のパネルも3Dパネルとして「フライングスパー」に採用されている。

これからのベントレーに伝統の丸目4灯ライトやオーバルのテールランプがつかなくなってしまうことは寂しいしいが、LEDが多用される現代においてはこのような大きなライトは必要ないのであろう。また、これまでははっきりと主張していたリアフェンダーのラインもこのモデルでは採用されない。いくつものベントレーらしいデザインアイデンティティを継承しないことに決めた、そのベントレーの意図をぜひ聞いてみたいと思う。

【動画】3台目のコーチビルドモデル「バトゥール コンバーチブル」

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