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売れっ子チューニング系ライターが「A PITオートバックス京都四条」の本当の使い方を伝授! 普通のオートバックスとは何が違う?

A PITオートバックス京都四条は2022年9月にオープン。車両販売も行っている

全国2店舗目の「A PIT」は遊べてくつろげるクルマのアミューズメントだった!

「A PITオートバックス」は、カー用品だけでなくクルマに関わるカーライフ全体を支援する、オートバックスグループのフラッグシップ店舗です。国内2店舗目として京都に誕生した「A PITオートバックス京都四条」はクルマ好きにとってどんな楽しみ方ができる場所なのか、チューニングライターが解説します。

オートバックスグループの進化形フラッグシップ店舗

「A PIT」とは、オートバックスセブンが展開しているオートバックスグループの進化形の店舗だ。

オレンジ色でおなじみの「オートバックス」はもともとカー用品の販売や車検などをメインに行っていたのはご存知の通り。1997年に登場した「スーパーオートバックス」は、より専門的な知識を持ったスタッフがカスタマイズやチューニングを提供する店舗が多く、スポーツ系のサーキット走行に対応するお店から、本格的なオーディオカスタマイズに精通するお店など、それぞれが特色を出している。

そして、新たに2018年に生まれたのが「A PIT」という店舗形態だ。それまで「スーパーオートバックス東京ベイ東雲」だったものが、「A PITオートバックス東雲」としてリニューアルオープンした。

店内には書店とカー用品店とスターバックスコーヒーが仕切りなく存在。カー用品店でありながら、クルマの本から一般書籍まで売られていて、その一部はスターバックスのカフェになっているという具合だ。オイル交換やタイヤ交換を待っている間に、本を読んだり買ったり、コーヒーを飲んだりはもちろんだが、純粋に書店やカフェとして利用する人も多い。そうした新たなオートバックスの形を展開している。

カー用品と書店とカフェが融合、アパレルにアウトドア用品も!

そして国内2店舗目の「A PIT」として、「スーパーオートバックス京都ワウワンダーシティ」をリニューアルしたのが、2022年9月にオープンした「A PIT オートバックス京都四条」なのだ。

店内はきわめて広く、吹き抜けで開放的な空間となっている。カー用品のほかにスターバックスと本の販売エリアが同居し、話題のEVであるヒョンデの「アイオニック5」と「コナ」が展示されていた。さらにアパレルブランドともコラボして、洋服の販売も行われている。キャンプやアウトドアにまつわるグッズなどまで売られている。

そんなA PIT オートバックス京都四条はスポーツチューンにも力を入れていて、筆者の愛車である「スイフトスポーツ」で知られるTM SQUAREが週末にフェアを開催するなど、本格的なカスタマイズも提案している。

さらにフィアット&アバルトに特化したセレクトショップ「コルソ・ティーポ」を開設し、La Buono(ラヴォーノ)やASSOインターナショナルの専用コーナーも設置。話題のアバルト「595」ユーザーにとっては気になるパーツを直接見て選べる環境が整えられている。

屋上にはコイン洗車スペースもあり、友人同士で洗車しながらワイワイと休日を過ごす人も多い。買ったばかりの洗車グッズをその場で使ってみることもできる。

プロに本格的なチューニングの相談をすることもできる

現在は定期的にA PITオートバックス東雲からカスタマイズに精通したスタッフが京都四条店に来ており、より本格的なチューニングの相談にも乗ってくれる。筑波サーキットでのタイムアタックでクラストップタイムを叩き出す実力を持つ、東雲のデモカーで培ったノウハウに基づいてアドバイスしてくれるのだ。

その中心的人物が杉田さんである。もともとこの京都四条店の「スーパーオートバックス」時代にスタッフとして在籍していて、現在は東雲店でスタッフを勤めている。さらにさかのぼれば関西の超有名チューニングショップで活躍したメカニックで、当時の最高速アタック映像などを見るとかなりの確率で映っているという御仁なのだ。

現在は東雲店でスポーツカスタムなどの作業を行うのがメイン業務だが、デモカーの速さはさすがのひと言。杉田さんが手がけたWRX STI、スイフトスポーツ、アバルト595はいずれもトップクラスの速さを持つ。そして、その速さを支えるオリジナルパーツも多数、企画製作している。

そんな杉田さんをはじめとした東雲のスタッフが定期的に京都四条でチューニング相談に乗ったり作業をすることを通じて、東雲で蓄積したノウハウを京都四条のスタッフも共有し、互いにフィードバックしている。つまり2つのA PITのシナジーで進化し続けているわけだ。結果として東雲のスタッフがいない時でも、A PITオートバックス京都四条を訪れればいつでもハイレベルな知見に基づいたアドバイスを受けることが可能となっている。

とはいえ、サーキット仕様のクルマでなければならないとか、そういうことはない。市販品で、その取付とセッティングでもっと乗りやすく、乗り心地よく快適に仕上げてくれる。そういったプロのパーツ選びと技を京都で体感できるのは大きなメリットだ。

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A PITオートバックス京都四条の駐車場は、屋上の洗車エリア以外は屋内なので雨天でも雨の心配がなく、オーナー同士で訪れて情報交換をする人も多い。ユーザーそれぞれの「PIT」になるという目標から「A PIT」というネーミングがなされた通り、まさにユーザーが自分のガレージのようにカーライフを楽しめるのがA PITなのだ。

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