ランボルギーニがソナス・ファベールと初コラボ
アウトモビリ・ランボルギーニは、クラス最高のテクノロジーとデザインを融合させたオーディオメーカー「ソナス・ファベール」と初のコラボレーションを実施し、「レヴエルト」にオーディオシステムをオプション採用すると発表しました。ソナス・ファベールの車載オーディオとは、一体どのようなものになるのでしょうか?
レヴエルトにコラボするオーディオを搭載
アウトモビリ・ランボルギーニとソナス・ファベールは、初のコラボレーションを実施し、共同開発で生まれた車載オーディオシステムを「レヴエルト」に初搭載すると発表した。このオーディオシステムは2024年5月からオプションとして提供される。
合計7つのスピーカーを搭載
ランボルギーニ・レヴエルト・サウンドシステムは、ソナス・ファベールが持つ音響工学と伝統を活かし、自然で明瞭かつ繊細なサウンドにより、リスナーがオーディオをもっとも純粋な形で体験できるように作られる。このシステムには、合計7つのスピーカーと、このモデルのために特別に開発された独自のフェイズプラグや天然繊維複合素材が採用される。
フルクラスD級アンプを導入
このシステムには電力効率が高く、発熱量が少ない新しいフルクラスD級アンプを導入する。非常にパワフルなDSPと組み合わせることで、電気信号とアコースティックな音色のスムーズな移行を実現している。このアンプは、最大750Wのポテンシャルでスピーカーを駆動するように設計されている。
独特のサウンド体験を提供するセンター・チャンネル/サラウンド
センター・チャンネルスピーカーは、運転席と助手席の真正面で独特のサウンド体験を提供するよう設計される。リスニング体験の見事なシンメトリーを実現するとともに、逆構造の超薄型ユニットを採用することでスペース利用を最小限に抑えている。
また、ネオジウム磁石をユニットの中央に配置することで、全体の寸法を縮小し、音の明瞭度を高め、さらにフェイズプラグとしての二重の役割を活用している。これは、ソナス・ファベールが前回のオマージュコレクションのような象徴的な製品に導入した最先端技術である。
さらに、スピーカー中央の円錐形が出力音をさらに強化し、パワフルでありながら自然な音声と100Hz~20000Hzの帯域幅を実現している。サラウンドチャンネルには、統合された2つのフルレンジスピーカーが運転席と助手席の真後ろに配置されることで奥行きを深め、乗員を本格的な音響環境で包み込むように設計されている。
穏やかなメロディーから力強い重低音に渡る繊細な表現力
より明瞭なサウンドを実現する2ウェイシステム
左右のドアにはミッドウーハーとツイーターが埋め込まれ、Hi-Fiホームスピーカーのような2ウェイシステムで音楽再生を実現する。ミッドウーハーは中音域を30Hzから15000Hzの範囲を処理する。スピーカーの中央部には円錐形のダストキャップが組み込まれることでより明瞭なサウンドの実現に貢献している。ツイーターは1200Hzから驚異的な30000Hzまでの高音域を処理する。超軽量のナノシルクドームのおかげで、高域は非常に正確でありながら、決してエッジの立った鋭い音にはならない。
完璧なチューニング
チューニングの最終段階では、ソナス・ファベールの職人の感覚を取り入れ、システムのチューニングを完璧なものにしている。さまざまな音楽ジャンルの多種多様なトラックを聴きながら、出力音を微調整するというこだわりようだ。
AMWノミカタ
ラテン語で「音の工房」という意味の社名を持つソナス・ファベールのホームオーディオは日本でも販売されているが、その美しいイタリアンデザインの木工技術と音の純度へのこだわりで人気を博している。ランボルギーニの持つエレガンスとパフォーマンスという二面性と、ソナス・ファベールの穏やかなメロディーから力強い重低音に渡る繊細な表現力に共通の価値観を見出し、このコラボが実現したという。
エンジン音だけではなくもうひとつの素敵な「音」の楽しみを得られることはランボルギーニの顧客にとって、新しい体験になることは間違いない。しかし、背後から降り注ぐV12サウンドにかき消されずに、オーディオの微細な音色を堪能できるのか否か、実際に試乗しながら試聴するのが楽しみである。