手数の多さが光るホンダ オデッセイ
ホンダRC型「オデッセイ」にFC1型「シビック」のフロントバンパー下部をスワップし、絶品コラボを見事に成功させたのは兵庫県神戸市在住の“しろいくま”さん(63歳)です。パーツセレクトのバリエーションの豊かさが際立つオデッセイは、オリジナリティのある技が冴える1台となっています。
独創的なデイライトは2色発光式
手数の多さが光るホンダ「オデッセイ」のなかで、もっとも注目すべきはフロントバンパー。RC型オデッセイとFC1型「シビック」をニコイチにするという大技を違和感なく成し遂げている。
サイドデカールは前後で別製品を組み合わせ、さらにアレンジを加えるなどワンオフでオーダー。サイドのメッキにはスモークフィルムを施工する。バックスタイルは、Vヴィジョンのリアスポイラーとアドミレイション製マフラーでコーディネイトする。マフラーはエアロに合わせて出口位置を外側へ移設している。
さらに純正ウイングの上に汎用のリアウイングを装着する。ラップ塗装されているため、アイキャッチ度も高いところがポイントだ。また、バックドアは電動化することで実用性もアップ。見た目だけでなく使いやすさも忘れていない。
ひと際目を引くのが、FC1型シビック用を移植した独創的なデイライトだ。点灯すると、デイライトとウインカーの2色発光式になっているので、そのインパクトは絶大だ。自分の理想を追求すべく、さまざまなアイデアを駆使してこれらの大がかりな加工を行った結果、見事なスタイルに仕上がった。後付け感なくまとめあげるため、とくにフォグランプ上部の立体的な作り込みにはこだわっていて、その完成度の高さには驚かされる。
ディテールメイクもこだわり満点
ヘッドライトはシャープに見せるため、点灯感を損なわない範囲で上部にはアイラインを、下部は黒フィルムでトリミングを施す。ほかにもメッキ類をスモークフィルムでDIY施工したり、ラップ塗装されたウイングをチョイスしたり、サイドデカールをセミオーダーしたりとディテールメイクもこだわり満点だ。
エンジンルーム内も抜かりなくメイク。エンジンカバーをレッドにペイントし、ネットで購入したという赤いボンネットダンパーと組み合わせる。見えないところまでこだわってコーディネートされているのだ。
「黒い車体に合わせて、メッキ部をブラックアウトしました。しかし、ホイールは、気が変わりブラックからアルミ色に変えました。フロントグリルをワンオフで今回変更し、下側にシビックのグリルを入れて個性を出しました」
と話す“しろいくま”さんの愛車は、オデッセイとシビックというホンダコラボによって精悍なフロントフェイスを手に入れた。同じメーカー同士でスワップを完成させたことが、見事な一体感を生み出しているのだろう。そのアイデアには脱帽だ。