2024年の第1四半期も好調なランボルギーニ
ランボルギーニは過去最高の数字を記録した2023年に引き続き、2024年の第1四半期も販売台数と収益に関して好調を維持しています。「ウラカン」は生産終了までの車両はすべて販売済みとなり、「レヴエルト」の納車は2年以上先になります。この結果に関する首脳陣のコメントを紹介します。
安定性と戦略的な強さをみせる
ランボルギーニは販売台数と収益性において過去最高の数字を記録した2023年を経て、2024年第1四半期もプラスの数字で幕を閉じた。売上高は6億9100万ユーロ、営業利益は1億8700万ユーロに達し、収益率は27.0%となった。これらの数字は、同社の安定性と戦略的な強さを裏付けている。
アウトモビリ・ランボルギーニの会長兼CEOであるステファン・ヴィンケルマンは、
「2024年も私たちの選択と戦略によって、2023年に達成した成長路線を継続することを目指しています。私たちが自らに課した目標は、製品の継続的な改善を目指した投資によって支えられています。2024年のスタートは、ウルスSEのデビュー、そして下半期にはウラカンの後継となるハイブリッドカーの発表と、ランボルギーニにとって重要な節目となります。私たちは、重要な目標の達成を楽しみにしています」
とコメントしている。
ランボルギーニの第1四半期は、2630台の販売という四半期としては過去最高の結果で終了した。2024年の最初の3カ月は若干減少したものの、米国市場は依然として納車台数トップを維持している。地域別に見ると、ヨーロッパ・中近東・アフリカ、アメリカ、アジアパシフィックの3地域でそれぞれ1278台、856台、496台の販売を記録した。
ランボルギーニが2024年の最初の3カ月で達成した業績は、ブランドの回復力を示すとともに、2024年に実施した戦略的決定を反映している。これには、各四半期の納車のバランスを調整することが含まれ、年間を通してより均等な納車を目指している。
「レヴエルト」はすでに2年以上の受注残を維持しており、新しいハイブリッド・パワートレインを搭載する後継モデルの「ウラカン」は製造終了までの車両がすでに販売済みである。「ウルスS」と「ペルフォルマンテ」についても、年内に予定されている生産終了までの受注は埋まっている。
アウトモビリ・ランボルギーニは、初のハイブリッド・スーパーSUVである新型「ウルスSE」の販売を2024年の第2四半期に開始し、目標の販売台数を達成することに期待している。
AMWノミカタ
今回発表された第1四半期の数字は、収益、経常利益率、営業利益のすべてが前年同期比に比べて落ちているが、じつはこのままの数字を4倍すればほぼ過去最高を記録した昨年に並ぶ。第1四半期は2630台と過去最高の販売台数を記録し、潤沢な受注残を持っていることがヴィンケルマン氏の余裕とも取れる発言につながるのであろう。
ちなみに日本市場でも第1四半期は昨年の158台に対して今年は18%増の187台を記録している。
ウルスSE、ウラカンの後継モデルで二の矢、三の矢を放つランボルギーニの勢いはまだまだ続きそうだ。