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1900馬力のピニンファリーナ「バッティスタ」と10台限定の「B95」が日本上陸! イタリア大使館でお披露目された超弩級ハイパーカーとは

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TEXT: 中村孝仁(NAKAMURA Takahito)  PHOTO: 中村孝仁(NAKAMURA Takahito)/Automobili Pininfarina

  • ピニンファリーナ バッティスタ チンクァンタチンクェ:加速力は0-100km/h加速でわずか1.86秒
  • ピニンファリーナ バッティスタ チンクァンタチンクェ:最高出力1900ps/最大トルク2340Nmを発揮する
  • ピニンファリーナ バッティスタ チンクァンタチンクェ:東京のイタリア大使館で発表された
  • ピニンファリーナ B95:バッティスタ チンクァンタチンクェに加えてB95も東京のイタリア大使館で発表された
  • ピニンファリーナ B95:生産台数はわずか10台
  • ピニンファリーナ バッティスタ チンクァンタチンクェ:コクピット前に装備される小さなスクリーンはヴィンテージ航空機から着想を得た調整可能なエアロスクリーンとなる
  • ピニンファリーナ バッティスタ チンクァンタチンクェ::ドアトリムもレザーで仕立てられる
  • ピニンファリーナ B95:イタリア・カンビアーノの工場で手作業によって製作
  • ピニンファリーナ バッティスタ チンクァンタチンクェとB95が日本へ上陸した
  • ピニンファリーナ バッティスタ チンクァンタチンクェ:空力性能を考慮されたサイドミラー
  • ピニンファリーナ B95:バルケッタの頭文字と親会社であるピニンファリーナが2025年に創業95周年を迎えることを表す
  • ピニンファリーナ バッティスタ チンクァンタチンクェ:インテリアのレザーはポルトローナ・フラウの特注品
  • ピニンファリーナ バッティスタ チンクァンタチンクェ:生産は150台限定。日本市場への導入数はまだ未定だ
  • ピニンファリーナ B95:すべてのモデルがビスポークで製作される
  • ピニンファリーナ バッティスタ チンクァンタチンクェ:ランチア フロリダから着想を得たモデルとなる

ピニンファリーナの最新作が日本上陸

ピニンファリーナは、2024年5月10日に東京のイタリア大使館で「バッティスタ」と「B95」をローンチしました。最高出力1900ps/最大トルク2340Nmという驚異のスペックを誇る電動ハイパーカーは、すべてが桁違いの仕様。その全貌に迫ります。

ランチア フロリダから着想を得たモデル

カロッツエリアの名門・ピニンファリーナの最新作「バッティスタ」がついに日本に上陸した。ピニンファリーナは1930年にカロッツェリアとして創業し、2024年に95周年を迎える。1951年にはフェラーリとのパートナーシップを構築。さらに1955年からは本格的に自動車の生産ができる工場をトリノ郊外のグルリアスコに建設、ここからボディ生産メーカーへと躍進をした。

しかし、自動車メーカーがカロッツェリアへの依存度を引き下げる時代へ移るとカロッェリアの業態自体が衰退し、ピニンファリーナも2015年にインドのマヒンドラグループに買収されて現在に至る。そしてマヒンドラ傘下となった2018年に子会社としてラグジュアリーなBEVを生産する「アウトモビリ・ピニンファリーナ」を創設。本社をドイツのミュンヘンに置き、ここから「バッティスタ」が誕生するのだ。

誕生は今から5年前の2019年に遡り、当時ジュネーブショーにその姿を現した。クロアチアのリーマックから供給を受ける120kWhのバッテリーを用い、4輪にモーターを配し、最高出力1900ps/最大トルク2340Nmを発揮する超ハイパフォーマンスのいわゆるハイパーカーである。恐るべき加速力は0-100km/h加速でわずか1.86秒というから、想像を絶する。

今回日本にやってきたモデルは、「バッティスタ チンクァンタチンクェ」(55を意味する)と呼ばれるモデルだ。1955年に誕生したピニンファリーナの名作、ランチア「フロリダ」から着想を得たモデルで、白のルーフに青のボディカラーのカラーリングは当時のフロリダと同じものである。ちなみにこのクルマ、わずか3台しか作られなかった幻のクルマともいえるもので、創業者であったバッティスタ・ファリーナのプライベートカーでもあった。

レザーはポルトローナ・フラウの特注品

そして、バッティスタの独特な風合いを持つインテリアのレザーは、マハゴニと呼ばれるポルトローナ・フラウの特注品。かつてのランチア フロリダに使われていたシートの質感や色を再現している。

「バッティスタ・ チンクァンタチンクェの生産は150台限定です。日本市場に導入する台数に関してはまだ未知数ですね」

と、ピニンファリーナを取り扱うスカイグループ、ムーブ株式会社海外事業部のゼネラルマネージャーの柳原拓郎氏は話す。

そして今回はもう1台、「B95」がお披露目された。イタリア語でオープンモデルを意味するバルケッタの頭文字と親会社であるピニンファリーナが2025年に創業95周年を迎えることを表すもので、生産台数はわずか10台。イタリア・カンビアーノの工場で手作業により製作され、すべてのモデルが顧客の要望を取り入れたいわゆるビスポークで作られるという。

また、コクピット前に装備される小さなスクリーンはヴィンテージ航空機から着想を得た調整可能なエアロスクリーンとなっており、これについては世界初の特許を取得済みだという。前出の柳原氏いわく、こちらについては日本の顧客次第で導入するか否かが決まるといい、正式な値段はまだ決まっていない。

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  • 中村孝仁(NAKAMURA Takahito)
  • 中村孝仁(NAKAMURA Takahito)
  • 幼いころからクルマに興味を持ち、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾る。 大学在学中からレースに携わり、ノバエンジニアリングの見習いメカニックとして働き、現在はレジェンドドライバーとなった桑島正美選手を担当。同時にスーパーカーブーム前夜の並行輸入業者でフェラーリ、ランボルギーニなどのスーパーカーに触れる。新車のディーノ246GTやフェラーリ365GTC4、あるいはマセラティ・ギブリなどの試乗体験は大きな財産。その後渡独。ジャーナリスト活動はドイツ在留時代の1977年に、フランクフルトモーターショーの取材をしたのが始まり。1978年帰国。当初よりフリーランスのモータージャーナリストとして活動し、すでに45年の活動歴を持つ。著書に三栄書房、カースタイリング編集室刊「世界の自動車博物館」シリーズがある。 現在AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)及び自動車技術会のメンバーとして、雑誌、ネットメディアなどで執筆する傍ら、東京モーターショーガイドツアーなどで、一般向けの講習活動に従事する。このほか、テレビ東京の番組「開運なんでも鑑定団」で自動車関連出品の鑑定士としても活躍中である。また、ジャーナリスト活動の経験を活かし、安全運転マナーの向上を促進するため、株式会社ショーファーデプトを設立。主として事業者や特にマナーを重視する運転者に対する講習も行っている。
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