Vintage Club by KINTOにも注目
3つ目は1988年式「MR2 G-Limited スーパーチャージャー」を通じて提案された、旧車のレンタカーサービス「Vintage Club by KINTO」の取り組みだ。トヨタと新明工業のレストアで蘇った名車(特選旧車レンタカー)を見るだけでなく、触れて乗ることができるVintage Club by KINTOは、トヨタのヘリテージ活動とユーザーをつなげ、一緒に旧車を楽しむためのコミュニティで、SNSフォロワー限定の試乗会やイベントの他、YouTubeなどオリジナルコンテンツも用意している。
現在用意されている特選旧車レンタカーは、セリカ1600GT、セリカLB、セリカXX、セリカGT-FOUR、70スープラ、80スープラ、GRスープラ、27レビン、MR2、10ソアラ、アルテッツァ、初代セルシオ(期間限定)といったラインアップだ。旧車をもっと気軽に、もっと身近に、という想いでVintage Club by KINTOに携わっているスタッフにインタビューすると次のようなコメントが返ってきた。
「いま、レンタカーとして使っている特選旧車の販売も考えていて、今回のオートモビルカウンシルにて、レンタルしている状態のまま売ってほしいか、各部をリセットもしくは直してから売ってほしいか、ということを皆さんに伺おうと思っています。ベース車のままだと安価で、車検を通している状態だと高価ということなので、どちらがいいのか? という生の声を聞きたいわけです。クルマを直す、貸す、使ってもらう、新しいベース車を仕上げる、展示する、というサイクルが循環モデルになると人材の育成になるので、それも目指しています」
クルマ文化を根付かせるためにさまざまな種をまき、萌芽を大切に育てようとしているトヨタの活動から今後も目が離せない。