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【祝20周年で20のトリビア】マクラーレン本社の知っていて自慢できるウンチクを紹介「設計コンセプトはNASAとディズニー!?」

マクラーレン テクノロジーセンター:マシンがずらり並ぶ様は壮観だ

MTCの20の真実を公開

一般的にイメージする自動車工場のイメージを覆すような異次元レベルのマクラーレン テクノロジーセンター(MTC)は、世界的に著名なイギリス人建築家、ノーマン・フォスターによって設計されました。そんなMTCが20周年を迎え、20の真実を公開しました。知っていればMTC博士になれるかも?

イギリスのサリー州ウォーキングに位置するMTC

イギリスのサリー州ウォーキングに位置するMTCは、2004年5月12日にエリザベス女王の立ち会いのもとオープンしてから20周年を迎えた。これに合わせてマクラーレンはMTCの20の真実を公開。さっそくその秘密を見ていこう。

真実その1

建物を囲む湖には3000万リットル以上の水が蓄えられている。この水は熱交換器を通して汲み上げられ、建物の冷却と風洞から発生する熱の冷却に役立っている。

真実その2

設計の過程でタイルをカットする必要がないよう、事前にぴったりと収まるように設計された。

真実その3

建物を正面から見たときの外観を支えるブレードのデザインは、F1マシンのサスペンション・ウィッシュボーンからヒントを得た。

真実その4

MTCのレストランでは料理の匂いを抑えるため、気圧がわずかに低くコントロールされている。

真実その5

マクラーレンがこの土地を所有して以来、50ヘクタールの敷地には10万本以上の樹木や低木が植えられた。5つの駐車場には、それぞれ1万4000本以上の植物が植えられている。

真実その6

MTCが建設された土地は、もともとダチョウ牧場と鉄道模型が展示されていた場所である。

真実その7

建設する際、30万立方メートル以上の土が取り除かれた。その土はすべて敷地内に再配分され、再整備された。

真実その8

上空から見ると、MTCと湖は真円を描いている。

真実その9

この近未来的な外観の建物は、『ワイルドスピード』など数々の賞を受賞した映画やテレビ番組のセットとして使用されている。

真実その10

建物には4万3000平方メートルものガラスが使用されている。

こだわりと哲学を感じる真実

真実その11

建設には延べ25万人日の作業時間をかけて完成した。

真実その12

川と湖には11種類のトンボが生息している。

真実その13

MTCはボーイング747型機の機首から尾翼までを9機収容できる大きさである。

真実その14

MTCは厚さ1m、深さ27mの壁に囲まれており、これを掘り出すために、世界に3台しかない掘削機をアメリカから運ばなければならなかった。9台の連結トラックを埋め尽くすほどの部品が届き、組み立てには1週間を要した。

真実その15

7月か8月の晴れた日にMTC周辺の境界の小道を歩けば、約350匹の25種類以上におよぶ蝶を見ることができる。

真実その16

この建物の設計コンセプトは、90%がNASA、残り10%はディズニー。

真実その17

植生によって、毎年100トンの二酸化炭素が吸収・蓄積されている。

真実その18

湖には、当初飼育されていた元の鯉よりもさらに大きい鯉が生息している。

真実その19

建物を正面から見たときにあるガラス製のエレベーターは、ピストンからインスピレーションを得ている。一体型の油圧ラムから作られたこのエレベーターは、見苦しい油膜ができる伸縮式ラムの採用を避けるために設計された。

真実その20

設計事務所「フォスター・アンド・パートナーズ」の著名な建築家、ノーマン・フォスターが設計を担当した。彼は、ウェンブリー・スタジアム、香港空港、東京のセンチュリー・タワーも手がけている。

AMWノミカタ

マクラーレン テクノロジーセンターの20の真実は聞いたことがない話ばかりでとても興味深い。マクラーレン・オートモーティブは「世界でもっとも爽快で、魅力的で、ベンチマークとなるクルマを創造するという挑戦」を原動力としているが、それを生産する工場にも同じこだわりと哲学を感じることができる。

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