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マフラー出口の本数やデザインに意味はあるのか? なつかしの「竹ヤリ」から最新トレンドまでを元チューニング雑誌編集者が解説します

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: AMW/TOYOTA/NISSAN

族車で定番だった竹やりマフラー

そして社外品になればデザインの自由度はさらに高まり、純正の1本出しから2本出しや、2本出しから1本出しに変更、数こそ多くないが左右から3本ずつ出るなんて製品もあり、ユーザーの選択肢は非常に多く存在するといっていい。テール部分のカットも定番なストレートや斜めにしたスラッシュ、下方向へ曲げたドルフィンや斜め上のカチ上げとじつに多種多様。パイプの本数だけじゃなく形状にもこだわれば、より個性たっぷりな1台に仕上げることができる。

当然ながらそのまま公道を走行はできないけど、族車で定番だった竹やりマフラーはインパクト絶大。名前のとおりマフラーが竹やりのように上へ飛び出し、本数はシングル出しもあればダブル出しもあるうえ、ストレートから稲妻を模したデザインまで何でもアリだ。昭和のカスタム文化を象徴するマフラーといっていい。

純正マフラーのデザインも進化

なお近年は純正マフラーのデザインもだいぶ進化している。一例を挙げればレクサス「LFA」のセンター3本出しや、トヨタ「GRカローラ」の左右とセンターからの3本出しなど。もうひとつのトレンドはテール部分がリアバンパーに埋め込まれたマフラーで、フロア下の空気をスムーズに後方へ排出し燃費や高速安定性を高めることが目的だ。

こういったクルマの大半は左右2本出しを採用しているが、実際のマフラーは1本で片側はダミーというケースもある。それどころか出口にしか見えない左右の穴そのものがダミーで、バンパーの下にマフラーが1本だけ隠れるているなんて場合も。

ちなみにダミーのマフラーエンドは一部のEVも採用しているが、必要のないモノをあえて設けるのはデザイン上の理由だろうか。EVが社会に浸透して空力の追求がさらに進むにつれ、マフラーのテール部分で個性を主張したり、高性能の証とする時代は過ぎ去るのかもしれない。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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