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彼女のマツダ「RX-7」は175台限定の「タイプRZ」でした! ドレスデザイナーがFD3Sを選んだ理由と愛車に巡り合ったストーリーとは

絵夢さんは社交ダンスなどの美しいドレスを製作するデザイナー。その目線からもRX-7を選んだと話す

走りのセブンとしての血統を受け継ぐ正統派モデル

社交ダンスなどの美しいドレスを製作するデザイナー、“絵夢”さんの愛車はマツダ「RX-7 タイプRZ」(FD3S)。スノーホワイトカラーにパールが入った美しいボディはタイプRZ限定色で、発売から20年以上たった現在も綺麗な状態を保っています。絵夢さんがこの愛車を選んだ背景には、どのようなストーリーがあったのでしょうか。

過去のスポーツカー歴はゼロ

「『頭文字D』を読んでマツダRX-7の存在を知り、そのカッコよさに惹かれて興味が湧きました」

と話す“絵夢”さん。現在の愛車は、スノーホワイトカラーのマツダFD3S型「RX-7 タイプRZ」だ。セブン乗りなら知っていると思うが、このモデルは数あるRX-7シリーズの中でも進化の極みとうたわれた最終モデル。そして、タイプRZは純正シートにカーボンケブラーのフルバケットシートを備えるなど、走りのセブンとしての血統を受け継ぐ正統派だ。

このRX-7 タイプRZの生産台数は極めて少なく、たったの175台という希少車である。しかし彼女にとっては、最終型や限定モデルということはあまり関係なかったのだ。

「これまでの車歴は三菱コルト、ホンダ フィット、レクサスです」

と話す絵夢さん。過去のスポーツカー歴はゼロだったが、ふと走りが楽しいクルマに乗りたいという気持ちに駆られ、以前から気になっていたRX-7の購入に向けて動き出す。しかし、いざ購入を考えたときに、免許証はAT限定だったことに気づいた。そして、AT免許限定解除を行うべく運転免許センターへ。MT免許の取得までは意外と簡単で、技能審査を数時間受けるだけだった。見事に合格し、その日のうちにAT限定解除の免許証がめでたく交付されたのだ。

愛車探しはロータリーに詳しい友人に相談し、親しくしているショップの中古車を見るところからはじめた。そして、その友人と一緒に行ったショップで現在の愛車を見て、完全にひと目惚れ。その日に購入を決めたという。

限定175台の希少車だった

購入の決め手は、ボディカラーが好みの白で綺麗だったことが理由だ。それ以外は深く考えず、何年式の何型などはよくわからず、直感的にこのクルマがいいなと思っただけ。購入を決意した後に、友人がクルマについて説明してくれてビックリ。そこで初めて、気に入って購入したRX-7が最終生産モデルの6型で、しかも限定175台の希少車ということを知ったそうだ。

「そもそもRX-7に限定車があることも知りませんでした。ただ、どのRX-7を買っても大事に乗り続けようと思う気持ちは変わりなかったですね」

と当時の心境を教えてくれた。

他のクルマにはない特別な魅力

現在の所有歴は6年目になる。その間、何事もなく過ごせたわけでなく、何度かロータリーショップのお世話になり、エンジン不調、サスペンションの不具合などを経験した。しかし、すでに20年以上も前の旧車のため、トラブルが発生するのは仕方がないと話す。

「それよりも、唯一無二の美しいスタイルとロータリーエンジンの組み合わせは、他のクルマにはない特別な魅力を持っています。末永く乗り続けることが今の目標です」

写真を見ても伝わるが、基本的にフルノーマルで楽しむのが絵夢さんの流儀。そのため、パーツも純正品にこだわっている。現在、その純正パーツの入手が困難で、状態の良い物が少なくなっているのが悩みどころ。

「いつまでもキラキラと輝き、美しいクルマの状態を保ち続けたいです」

と語るとおり、アフターパーツでカバーすることもできるが、カスタムはなるべく避けて、貴重な最終モデルをオリジナルの状態のまま美しく保ち続けられることを願っている。

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