ゾンダ Rの遺産を受け継ぐサーキット専用マシン
創設者でありチーフデザイナーのオラチオ・パガーニはこう語る。
「2008年、我々はエンジニアリングとスタイリッシュの両面で非常に挑戦的なプロジェクトであるウアイラに取り組みました。何年も経った後、自由への大きな欲求が生まれ、ゾンダ Rを誕生させたのです。それは、制約やルールから解放されたトラックカーであり、美しく、高性能で、安全なクルマでした。ウアイラ Rは、ゾンダ Rの遺産を受け継ぎ、我々がこれまでに創造した中でもっとも自由で、過激で、高性能なハイパーカーとなります」
1960年代および1970年代のル・マンカーおよび世界スポーツカー選手権の時代を越えた魅力に触発されたウアイラ Rは、唯一の例外である安全装備を除き、ルールの制約なしに開発されたトラックカーである。妥協のないパフォーマンスを提供するよう設計され、自然吸気のV12-Rエンジンは320km/h時に1000kgのダウンフォースを発生する。
洗練されたアクティブエアロダイナミクスにより、最高レベルの自動車工学ともっとも洗練された美学的感性の融合となるパガーニの哲学を究極の形で表現している。
また、エンジンのサウンドはユニークなデザインと4つのアイコニックなエキゾーストパイプにより、過去のF1シングルシーターのような独特なものである。その音は非常に魅力的であり、2022年にはBBCのテレビ番組『トップギア』によって「ベスト ノイズ オブ ザ イヤー」のタイトルを獲得している。
AMWノミカタ
ウアイラ Rは30台限定で生産されるレーストラック専用のハイパーカーである。その価格も発表当時は260万ユーロ、日本円に換算して約3億3800万円となるバケモノモデルである。今回、フォウリ・コンコルソ2024にこの希少なモデルが展示されるが、自動車コレクターや、ドリームカーのファン、スピード、美しさ、そして職人技を愛するエンスージアストをコモ湖へ向かわせる大きな理由になるだろう。