クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • 「キドニーグリル」なのにBMWじゃない「ブリストル」って…? 航空機メーカーが作った「ル・マン24時間」優勝経験もある高級パーソナルカーでした
CLASSIC
share:

「キドニーグリル」なのにBMWじゃない「ブリストル」って…? 航空機メーカーが作った「ル・マン24時間」優勝経験もある高級パーソナルカーでした

投稿日:

TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • ブリストル 400:戦後間もない頃に生産されたモデルなので、ウッドが多用されたインテリアはクラシカル
  • ブリストル 400:エンブレムにも2Lエンジンを積んでいることが謳われている
  • ブリストル 400:BMWが第二次世界大戦まで生産していた326にごく近い設計のフレームを使用
  • ブリストル 400:ブリストル6気筒エンジンは、1971cc/81psというスペック
  • ブリストル 401:無塗装状態で展示された1953年式のブリストル 401。400と同じように、こちらも参考出品
  • ブリストル 401:インパネに整然と並んだ計器類も航空機のそれをイメージさせる
  • ブリストル 401:いかにも座り心地がよさそうなシートを装備している点もブリストルの魅力のひとつ
  • ブリストル 406:1960年式のブリストル 406は、1800万円(消費税込)で販売。クルマの稀少性を考えたら、まさにバーゲンプライス
  • ブリストル 406:スペアタイヤはフロントフェンダーの後ろに内蔵。これもブリストルの特徴のひとつ
  • ブリストル 406:精悍なデザインのエンブレムもブリストルが高級パーソナルカーであることを物語っている
  • ブリストル 406:プリストル6気筒を搭載する最終モデルで、より高級志向にシフトする契機となったモデルだ
  • 1968年式のブリストル 410は、2000万円(消費税込)で販売
  • ブリストル 410:1967年から1969年まで生産され、82台ほどデリバリーされた
  • ブリストル 410:ゴージャスな内外装にスムーズでパワフルなアメリカンV8エンジンが組み合わされている
  • ブリストル研究所のブースでは、4台の名車たちが展示された
  • キュレーターの武田公実氏が常駐し、各車について説明してくれた
  • ブリストル研究所は、ユーザーとともにブリストルを研究するスペシャルショップだ
  • ブリストル 401:航空機メーカーであるからこそ得られた軽合金ボディのテクノロジーを確認できた
  • 参考出品として披露された1949年式のブリストル 400
  • 無塗装状態で展示された1953年式のブリストル 401

無塗装状態で展示されたブリストル「401」に注目

ブリストルという車名を見たり聞いたりしたときに「あの航空機メーカーが造った高級パーソナルカー」と思った人は相当なクルマ好きです。イギリスの主要な航空機製造会社であったブリストルがクルマを造るようになったのは1946年のこと。そのファーストモデルは当時としても高性能な1台でした。

飛行機メーカーが作った高級パーソナルカー

2024年4月12日〜13日に行われたオートモビルカウンシルには、「ブリストル研究所」が持ち込んだ3台のモデルが展示されていた。

ブリストル・カーズが第1作目としてリリースしたのは、ブリストル「400」。航空機の技術を活かした快速マシンで、ル・マン24時間レースでのクラス優勝を2年連続で勝ち取るほどの実力を持ちながら、ブリストルはあくまでもコニサー(通人)向け少量生産ブランドであることにこだわり続け、広告活動も行わなかったといわれている。そのため、投機目的でクルマを買うような層には浸透せず、今でもクラシックカーバブルの影響を受けていないといっていい。

そのような知られざる名車を日本に紹介し、乗り継いでくれる後継者を探す目的で、涌井清春氏(日本を代表するクラシックカーコレクターで、くるま道楽を創業し、ワクイミュージアムを開設)が設立したのがスペシャルショップのブリストル研究所だ。オートモビルカウンシル2024に展開したブースでは、ブリストルの母体が航空機メーカーであるからこそ得られた、軽合金ボディのテクノロジーなどを披露。

このブースにはキュレーターの武田公実氏が常駐して、専門店の知見と研究所ならではの見識でブリストルのクルマの魅力を多くの人々に伝えていた。そんな中でもハイライトとなったのは、無塗装状態で展示されたブリストル「401」だ。

航空機メーカー出身だからこその軽合金ボディの技術に触れることができたのはこのクルマで、その工作技術の高さや各部の造り込みの丁寧さを確認することができた。1940年代にこれだけのクルマを造っていたのだから本当に驚かされる。武田氏によると、自社製6気筒エンジンを搭載していた初期のブリストルもフィーリングがよく、走って楽しいそうだ。

それでは、ブリストル研究所ブースに展示された4台の概要を見ていこう。

12

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS