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死ぬまでに一度は訪れたい! U2やイーグルスも愛した「ジョシュア・ツリー」の楽しみ方とは? 神秘的な画像多数あり【ルート66旅_53】

死ぬまでに一度は訪れたい! U2やイーグルスも愛した「ジョシュア・ツリー」の楽しみ方とは? 神秘的な画像多数あり【ルート66旅_53】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

  • トワイライト・タイムの空とジョシュア・ツリーのシルエット。昼からいい枝ぶりの木を探し、太陽が沈む方向を調べつつ撮影に臨んだ
  • ジョシュア・ツリー国立公園の入口。ゲートで「タランチュラが大発生しているから靴はテント内に」と言われてビビった記憶がある
  • 同じ日没の直後でも湿度や季節による違いなのか、日によってまったく別の表情を見せてくれる。だからこそ何度も通ってしまうのだ
  • 乾燥しているうえ標高もそこそこなので、夜はご覧のように満点の星空が楽しめる。下の右手に見える明かりはパームスプリングスか?
  • 早朝の4時ごろ。昇り始めた太陽に赤く染められた幻想的な雲と、空に浮かんだジョシュア・ツリーのシルエットに見惚れてしまった
  • ひとりのときはホワイトタンク・キャンプグラウンドを使う。サイト数はさらに少なく大半がソロなので静かに過ごしたいときは最適
  • 昼はトレッキングも楽しい。ただし道迷いによる死者も発生しているので、地図アプリで自分の位置を確認しながら歩くようにしたい
  • ジョシュア・ツリー国立公園のトレイルは勾配が少ないのも特徴。体力に自信がない人や普通のスニーカーでも不安なく歩けるはずだ
  • ジョシュア・ツリーではなくサボテンが群生する、「チョーヤ・カクタス・ガーデン」も必見だ。短めのトレイルがあるので歩いてみよう
  • 公園の西部にあるキーズ・ビューから南を眺めて。遠くの左に見える大きな湖は塩分濃度が太平洋より高い塩湖「ソルトン・シー」だ
  • 群生するジョシュア・ツリーと岩山。ロッククライミングの聖地としても知られ、グラム・パーソンズもそのひとりだったと言われる
  • ベレ・キャンプグラウンド。サイト数は少なく予約もできない。このときはサンクスギビングの休暇で特に混んでおりラッキーだった
  • 岩山へ沈んでいく太陽とジョシュア・ツリーを絡めて。幻想的な雲のおかげもあり過去に撮った写真のなかで1、2を争うお気に入りだ

多くのミュージシャンに愛されるジョシュア・ツリー国立公園

広大なアメリカを東西2347マイル(3755km)にわたって結ぶ旧国道「ルート66」をこれまで5回往復した経験をもつ筆者が、ルート66の魅力を紹介しながらバーチャル・トリップへご案内。イリノイ州シカゴから西に向かい、ついに最西端のカリフォルニア州に突入しました。モハヴェ砂漠にさしかかったら、ルート66からちょっとだけ南に寄り道して、「ジョシュア・ツリー国立公園」を訪れてみるのがお勧めです。

群生するジョシュア・ツリーと巨岩が織りなす神秘的な景色

荒涼としたモハヴェ砂漠のオアシス的な存在、「アンボイのロイズ・モーテル&カフェ」。2019年の12月に約30年ぶりとなるネオンが再点灯し、運よく近くにいた私はキャンプの途中で撮影に駆け付けた。今回はそのキャンプ地でありルート66から1時間ばかり南に位置する、数えき切れないほど通った「ジョシュア・ツリー国立公園」へ寄り道してみよう。

私がルート66と並ぶライフワークと考えているのは、60ほどあるアメリカの国立公園をすべて制覇すること。2024年の時点で足を運び撮影した国立公園は20ほどあるが、もっとも気に入っているのはジョシュア・ツリー国立公園だ。

ロサンゼルスから近いせいで最初のうちこそ「いつでも行ける」と後まわしにしていたものの、群生するジョシュア・ツリーと巨岩が織りなす壮大かつ神秘的な景色に魅了され、今では渡米のたびキャンプしながら撮影したり本を読むのがルーティンと化した。

ジョシュア・ツリーはユッカと呼ばれる植物の一種で、その枝ぶりが、旧約聖書に登場するヨシュアが手を伸ばし天を仰いだ姿に似ていることから命名。正式にはユッカ・ブレヴィフォリアという名称で、寒暖差が激しく雨の少ないモハヴェ砂漠で生育し、樹高は15mに達することも珍しくないそうだ。

ここに遺灰を撒いてほしいと願ったミュージシャンも

ジョシュア・ツリーの存在を知ったのはアイルランドのバンド「U2」が1987年に発表し、日本を含む世界で2500万枚を超えるセールスを誇る名盤『ヨシュア・ツリー』だった。お膝元であるアメリカにもジョシュア・ツリー国立公園を愛するミュージシャンは多く、バーズなどで活躍したカントリー・ロックのパイオニアであるグラム・パーソンズは、死後に火葬した灰をここへ撒いて欲しいとマネージャーらに生前から話していたほど。そんな彼は27歳で麻薬の過剰摂取で亡くなってしまうが、遺言を託された人々はなんと空港から遺体を棺ごと盗み出し、ジョシュア・ツリー国立公園まで運び本当に焼いてしまった。一連の事件は『グランド・セフト・パーソンズ』として映画化され、日本語の吹き替えや字幕こそないもののDVDは手にいれることが可能だ。

また『ホテル・カリフォルニア』など数々の名曲で知られるイーグルスも、若かりしころ夜中にジョシュア・ツリー国立公園までクルマを走らせ、曲作りに没頭したと自分たちの軌跡を振り返るインタビューで語っている。

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