5MT仕様のエッセでサーキット走行
ブルーボディが魅力的なダイハツ「エッセ」でサーキット走行を楽しんでいた“J J”さん(72歳)。じつは、半世紀前には筑波サーキットや富士スピードウェイなどを攻めていたリビングレジェンドだった!? ということで、愛車のエッセにどのようなこだわりがあるのか伺いました。
モディファイされたエッセを購入
クラシックカーでモータースポーツを楽しむオーナーが増えており、サーキットを会場としたレースや走行会が各地で盛んに開催されている。千葉県にある袖ヶ浦フォレストレースウェイで2024年3月10日に開催された第44回「東京ベイサイド・クラシック・カップ・シリーズ(以下:TBCC)」は、サーキット走行会「第14回ファミリーサーキットデイ」と併催され、クルマを操ることの楽しさを再確認したイベントとなった。
「後輩から購入した2009年2月登録のダイハツ エッセは5MT仕様で、車高調やスポーツフィルターを装備。フロントだけでなく、リアにもスタビライザーが入っています。買ったときからこうなっていました。というか、そういうクルマを選んで2023年7月に購入したのです」
そのように話してくれた“J J”さんは72歳、今回初めてファミリーサーキットデイに参加した。友人の紹介で、クラス1(パレードラン:定員までの同乗が可能でヘルメット等の装備は不要。ペースカーあり)とクラス2(低速域のスポーツ走行で各種安全装備が必要。ペースカーあり)のダブルエントリーで走ってみることにしたという。
これ以上イジるところがないサーキット仕様
「前回のTBCCは見学だけでした。じつは同級生や仕事仲間もエントラントとして参戦しているんです。そういったこともあり、自分もサーキット走行に適したクルマを購入して走ってみることにしました。中古で買ったエッセはすでに総走行距離が14万kmを超えていますが、快調そのもの。これ以上イジるところもありませんし、維持管理の面でとくに苦労することもないです」
「エッセはスタイルがいいし、このボディカラーも好き。サーキット走行を楽しめるスペックで、5MTを駆使してシチュエーションを問うことなくキビキビ走れますが、普段は仕事の足として使っています」
年齢的に自動車趣味の大先輩なので、ずいぶん遅咲きだな、と思って若い頃の話を伺ってみたら、53歳の筆者がおむつをしていた時分に筑波サーキットや富士スピードウェイを走っていたというリビングレジェンドだった。
半世紀前は巷にメカニックがたくさんいた
「いまから50年以上前に日産B110型サニーなどでレースをやっていました。その後は455cu.in(約7.5L)というV8エンジンを積んだオールズモビル カトラスなどをイジってゼロヨンを楽しんでいましたね。1970年代当時の定番のクルマとして、ポンティアック ファイヤーバード フォーミュラ400やシボレー カマロなどが参加していました」
当時は巷にメカニックがたくさんいたらしく、車高を下げ、マフラーを交換したぐらいのクルマで楽しむノーマルカーレースのようなものまであったらしい。
「自分もメカニックのようなことをしていたので、クジラクラウンの排気量を2.6Lから2.7Lにしたり、セドリックのエンジンを3Lまで排気量アップしたりしていました。その頃はセダンに乗っていると信号待ちで暴走族がバカにしてくることがあったので、シグナルGPをしていたこともありましたね(笑)」
といったような武勇伝を有している“J J”さんはメカニックとしての腕を買われ、以前から若い人のクルマをイジって欲しいというリクエストを各方面からもらっていたが、ずっと固辞してきたそうだ。いまでもその気になれば自身の手でカリカリにチューンしTBCCに参戦できるのだと思うが、あえて実行せず、各部がライトチューンされたエッセでスポーツ走行を楽しむところが“J J”さん流なのであった。