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ロールス・ロイス新型「カリナン シリーズII」に「ブラックバッジ」が同時発表! まさに600馬力のV12エンジンを搭載した破壊神です

ロールス・ロイス新型「カリナン シリーズII」に「ブラックバッジ」が同時発表! まさに600馬力のV12エンジンを搭載した破壊神です

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TEXT: AMW  PHOTO: Rolls-Royce Motor Cars

メタルパーツもダークな雰囲気

シートは、見事な新しいデュアリティ ツイル テキスタイルで注文することができる。このテキスタイルは竹から作られた新しいレーヨン生地で、ヘンリー・ロイス卿の冬の別荘ヴィラ・ミモザに隣接するコート・ダジュールのル・ジャルダン・デ・メディテラネにある広大な竹林にインスパイアされている。ツイル織りのテキスタイルには、アーティスティックな「双体」するグラフィックが刺繍されている。このデザインは、ロイス創設者のイニシャルである「R」を抽象的に解釈したもので、セーリングヨットに見られるロープが織りなすラインを彷彿とさせる。

複雑な刺繍が施されたテキスタイルのデュアリティ ツイルには、220万針、11マイル(約17.7km)の糸が使われている。この極上の素材は、大胆なビスポークカラーでさらにドラマチックに仕上げることができ、ブラックバッジの顧客のために、この注目すべき新しい仕上げをさらに強化する。

また、カリナンでは、プレースド・パーフォレーションシートをオーダーすることもできる。これはシートレザーに0.8mmと1.2mmのパーフォレーションを最大10万7000個も施し、夕暮れ時にグッドウッドにあるロールス・ロイスの本拠地上空で絶え間なく変化する雲の形と影からインスピレーションを得た抽象的なパターンを作り出している。

ブラックバッジのダークな雰囲気は、インテリアのメタルパーツにも見ることができる。ダッシュボードとリアキャビンの吹き出し口の周囲は、物理的蒸着法という、時間が経っても、繰り返し使用しても変色や変質しない金属の着色方法を用いてダークに仕上げられている。

ブラックバッジモデルの破壊的なデザイン原理は、カリナン シリーズIIのユニークなクロックキャビネットにも適用されている。このはめ込み式のガラス戸には、アナログ時計とライトアップされたスピリット オブ エクスタシーの彫像の両方を見ることができる。スピリット オブ エクスタシーは無垢のステンレススチール製で、ブラックバッジのカリナン シリーズIIの船首に鎮座する姿を彷彿とさせるブラックで表現されている。クロックキャビネットの両脇には、カリナンの新しいイルミネーションフェイシアが配され、縦長のシティスケープパターンの中に、幽玄な光を放つインフィニティシンボルが描かれている。

実証されたエンジニアリング

ブラックバッジ カリナンの最初のモデルにおいて、顧客はブラックバッジモデルが単なる美的な改良だけにとどまらないことを要望した。発売から5年、ロールス・ロイスのエンジニアが2019年の車両のために行った変更には、ボディのロールを緩和する大容量のエアサスペンションの採用や、さらなるエンジンのパワーアップなどが含まれ、この大胆なクルマの魅力に欠かせないものとなった。したがって、ブラックバッジ カリナン シリーズIIでも、最高出力600ps、最大トルク900Nmを発生するツインターボ6.75L V12エンジンを採用し、その考えを受け継いでいる。

追加されたパワーを引き出すために、トランスミッションとスロットルは、より素早い加速のために改良された。ZF製8速ギアボックスとフロントとリアの両アクスルが連動し、スロットルとステアリングの入力に応じてドライバーへのフィードバックレベルを調整する。

ギアセレクターの「Low」ボタンを押すと、ブラックバッジのテクノロジーがさらに解放される。これを作動させると、特注のブラックバッジ エキゾーストシステムの音色と音量が変化し、通常のアイドリングよりわずかに700rpm高い1700rpmから900Nmのトルクをすべて利用できるようになる。さらにローモードでは、スロットルを90%まで踏み込むと、ギアシフトの速度が50%上がる。ブラックバッジ カリナン シリーズIIのポテンシャルをフルに活かすため、ブレーキペダルのトラベル量が短縮され、ドライバーの入力により即座に反応するようになった。

AMWノミカタ

今回、通常のカリナン シリーズIIとブラックバッジモデルが同時に発表されたのは大きな驚きであった。それだけこのブラックバッジを待ちわびている顧客が多いのであろう。そしてコスメティックな変更だけで特別モデルが作られることが多い中、パフォーマンスの部分にも手を入れている点もさすがといえる。

さらに、スペクターというフルエレクトリックモデルでロールス・ロイスの未来を見せながら、片や伝統の6.75Lエンジンを躊躇なく使い続ける。世間の風潮などどこ吹く風である。顧客はクルマを買いに来ているのではなくロールス・ロイスを買いに来ている。それを知っているブランドはじつに堂々と潔い。

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