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「ツーリズムとよた」の『WRC三河湖SS満喫日帰りツアー』に参加! たった6500円の参加費で大満足の豪華バスツアーの中身とは?

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TEXT: 小倉 修(OGURA Osamu)  PHOTO: 小倉 修(Osamu Ogura)

「ここだけの話」に大盛り上がり! 地元の方々のホスピタイティにも超感動

さて、ツアーは大きく分けて3つのコンテンツが用意されていました。「ラリー講座とサービスパーク解説」、「WRC三河湖SS名所めぐり」そして「勝田選手との夕食会とお楽しみ抽選会」です。豊田市下山支所で受付後、一行は翌日開催される「2024豊田しもやまラリー」のサービスパークとなっている「まどいの丘」へ移動。ここで「ラリー講座とサービスパーク解説」がスタートしました。

元レースクイーンで豊田市しもやま観光協会のPR大使を務める矢上彩乃さんによる元気いっぱいの司会進行でスタート。そこに「貴元じゃないですよ」と、現在TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(以下TGR-WRT)に所属しWRCラリー1で活躍する息子さんの勝田貴元選手を引き合いに出しながら和やかな雰囲気でノリさんが登場。

ノリさんこと勝田範彦選手といえば、1995~2020年までスバルに所属し、「ターマックキング」とも呼ばれたスバル遣い。2007年から2017年までの11年間に全日本ラリー選手権で8度もチャンピオンに輝いたトップドライバーです。2021年からはモリゾウことトヨタの豊田章夫会長と知己を得て、TGRに移籍。全日本ラリー選手権のトップクラスであるJN1クラス年間優勝を獲得、通算9回目のドライバーズ・チャンピオンに輝いています。2024年からはLUCK with ROOKIE RACINGに移り、全日本ラリー選手権に参戦。先ごろ3月に行われた第1戦「RALLY 三河湾 2024」で総合優勝を獲得するなど現役バリバリの選手です。

講座ではWRCや全日本ラリー、そして愛知の地方選手権などについての話に始まり、グラベル、ターマック、レッキなどラリーの基礎知識や今回のバスツアーでも盛り上げる元となった「ペースノート」の作り方など、ラリーの醍醐味や楽しみ方を解説。「トヨタイムス」で公開され世間をざわつかせた(?)モリゾウの大転倒事件を筆頭に、ノリさんご自身が「コースから落ちた、転倒した」数々の話や、「車両テストで雪の壁にぶつけながら曲がっていたら、社員のテストドライバーはそんなことはもってのほからしく、あとで社内では始末書騒ぎになったらしい。私は書いてないけど(笑)」といった話など、「ここだけの話」を交えながら会場を盛り上げていました。

また、質疑応答では「雨中よりも降り始め、じつは雨上がりのほうが滑りやすい」「お子さんがラリーをはじめるなら、カートがいい。クルマの挙動がわかるから。ラリーではクルマをいじれることも大切なため、セッティングの面白さを知るラジコン遊びもじつはいい」といった有用な話も披露。楽しくも奥深いラリーの世界を参加者は楽しんでいました。

じつはこの日は、JAF中部・近畿ラリー選手権 兼JMRC中部ラリーチャンピオンシリーズ等の第1戦で地域ラリー選手権のひとつ「2024豊田しもやまラリー」の開催前日。レッキ(コース試走/下見)や車検の実施日で、モンテカルロ仕様に仕立てた「ミニクーパー」からラリー仕様のトヨタ「86」、「ヤリス」まで、地元や近隣県のエントラントが多数終結していました。会場にはその主催者であり、ノリさんの父親である初代全日本ラリーチャンピオンにして元WRCドライバーでもあった勝田輝夫さんも同席されていて、ラリーを知る参加者は大喜び。なんとサービスパークでは輝夫御大自らにラリー車両や車検について解説していただきました。

それにしても感心したのは、「しもやまラリー実行委員会」の地元ボランティアの方々の支援やホスピタリティ。エントラントやゲストに声をかけ、一所懸命動き回っておられました。すっかりラリー競技にも慣れているようで、ラリーで地域を盛り上げる! という意気込みがすごく感じられましたね。エントラントたちはそれぞれペースノートの確認やセッティングに勤しみながらも、ボランティアの方々と触れ合い、和気あいあいと楽しんでいる雰囲気が感じられ、ラリーっていいなぁと思える瞬間でした。

どうなの? と思っていたバスツアーはメチャためになって、面白い!

さて、サービスパークでラリーの基礎知識を学んだところで、いよいよメインイベント「WRC三河湖SS名所めぐり」バスツアーです。その名の通り2023年開催のWRCジャパンで使われたコースを部分的にですが、2023WRCに参戦したノリさんの解説でその道を巡るという、なかなかの貴重な体験。集落の農道や林道など細い道を通るため2台のミニバスに分乗しての出発です。

コースはWRCのスタ―ト地点から始まり、ソーセージやハムづくり体験や手作りジェラートで有名な「手作り工房 山遊里(やまゆり)」で休憩を取り、そこからは徒歩で名所(迷所?)ポイントを巡り、ゴール地点、そして最後に夕食会場の「三河路」へと走る、約2.5時間の行程です。

参加者はイヤホンを装着し、いざスペシャルステージへ。ノリさんが、実際にWRCに参戦した時のペースノートに沿って解説をしていきます。ラリーファンには説明不要ですが、「ペースノート」とは、レッキ(下見)をしてコースの起伏や直線、コーナーのキツさや長さ、路面状況、距離や目印などを自分たちで記し作る、いわばコース分析データ集。コースが固定されているサーキットトラックとは違って、コース形状や路面状況を簡単には把握できないのがラリー。そのためにコ・ドライバーが乗り込みペースノートをもとに、ドライバーにすぐ先の状況を伝え、最速で走れるようナビゲートしているのです。ちなみにRは右、Lは左、続く番号はコーナーのキツさを表す、といった具合。

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