史上もっとも美しいウルスを目指して
ランボルギーニ ウルスは2016年のデビュー以来、エクステリアやインテリアの意匠を大きく変更させることはなかった。しかしウルスSEでは初めてデザインの枠組みを転換させた、新しいスタイリングを再定義したという。この新デザインはフォルムのダイナミクスを際立たせ、スポーティさと逞しさを強調。
フロントセクションの特徴である切断ラインのない新しい流線形のフードは、一体感のある印象を与えるとともにスポーティなスタイルを一段と引き立てることで、ランボルギーニ最新のスタイリングコンセプトを体現したものとなっている。
また、マトリクスLEDテクノロジーによって表情を新たにしたヘッドライトクラスターに、ブランドのアイコンである闘牛の「しっぽ」からインスピレーションを得たという新ライトシグネチャーの採用。あるいは再デザインされたバンパーとフロントグリルなども、新しいエレメントとして盛り込まれている。
いっぽう、リアハッチゲートは一からデザインを見直し、名作「ガヤルド」から発想を得た一体型デザインを採用。テールランプのクラスターに「Y」字型ライトと新しいリアディフューザーを繋げることで、よりスポーティなプロポーションとしつつもランボルギーニのDNAを強調した。
スフレコラ代表いわく「史上もっとも美しいウルスとすること」を目指したとのことで、たしかに目前のウルスSEを見ると、その目的は確実に達成されたかに映った。従来型ウルスでは、フロント、リアともにエッジを強調したデザインとしていたが、ウルスSEは柔らかい面構成となり、格段にエレガンテ。これも筆者の個人的な感想だが、かつて「ミウラ」を創りあげたランボルギーニならではのエッセンスが感じられたのだ。
キャビンはよりスリムなデザインに
そしてキャビンについても、現代ランボルギーニを象徴するインテリアデザインDNA「Feel Like a Pilot」が際立つようにリニューアル。ダッシュボードのフロント部分全域に新たなソリューションを取り入れ、よりスリムなデザインになった。
新生ウルスSEのデリバリーは2025年以降の予定ということで、日本市場における車両販売価格は現時点では暫定ながら、目安としては「3150万円くらいから」とのことである。
また、この発表会の前日に発信されたプレスリリースで伝えられたように、「ウラカン」後継車となるミッドシップモデルのデビューも2024年後半に迫っているとのことで、ランボルギーニおよびコル・タウリ戦略からは目が離せないようだ。