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なつかしい旧規格の軽カーが90台集合! 四国・川之江の商店街で開催された昭和レトロなイベントを紹介します

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)

  • 個性豊かな旧軽自動車たち。車格も小さいため、威圧感は皆無で可愛らしい顔つきのクルマが多かった
  • 1962年に東洋工業(現・マツダ)より発売された初代 キャロル。リアにエンジンを搭載したRR車のため、フロントボンネットはトランクルームなのが特徴。後期型が仲良く並ぶ姿が可愛らしい
  • ノーマル車だけではなく、カスタムが施された車両も多数参加。右から順に、1983年~1988年に生産されたスズキ マイティボーイ、三菱から1977年~1984年に生産された4代目ミニカ、1972年~1974年に生産されたホンダ ライフステップバン
  • 右から1971年~1974年に生産されたホンダ ライフ、1958年~1970年に生産された富士重工業のスバル 360、1972年~1976年に生産されたスズキの5代目キャリイバン
  • 車両規格が異なる1972年式のホンダ ライフ(右)と、1990年式三菱 ミラターボ TR-XX(左)が並ぶと、車格の違いが分かりやすい
  • 近隣駐車場にも、旧規格軽自動車やさまざまなクラシックカーを見かけることができた
  • 会場を目指す参加者の列。排気量550cc以下というルールの中で、様々な旧規格の軽自動車が整列して走る姿は、ほのぼのとしていた
  • たくさんの古い軽自動車が信号待ちをしていると、道行く人も振り返る
  • マツダ B360は、1961年に販売開始され、1968年まで生産された軽商用車。ポーターがこの後継車にあたる
  • 左はスズキ ジムニーとして初の排気量550cc、4ストロークエンジンを搭載したJA71型は、1984年から1990年まで製造。右のスバル 360は1967年式
  • バンが3台並ぶ姿はとても珍しい。手前はスズキ フロンテの4代目の中で、商用モデルとして1973年に登場したフロンテハッチ。隣は、三菱 ミニカの4代目のミニカ55バン。その奥が、2代目ミニカバンとなる
  • 美しいコンディションが保たれた三菱 ミニカの初代モデル。全長2995mmの中で4人乗車を実現している
  • マツダ ポーターキャブやスバル サンバートラックなどに、ローダウンとポップなカラーリングを施し、新しい旧軽自動車の世界観を表現した
  • 右の東洋工業(現・マツダ)シャンテは、1972年~1976年に販売。左のホンダ Zは、1970年~1974年に販売された
  • 550cc時代の軽バンの佇まいは、とてもキュート。左が三菱 ミニキャブ(3代目)、右はスバル サンバー
  • スズキ フロンテ クーペの後継だったセルボ。この車両は1982年型の2代目で、初代 アルトがベースとなっている。隣は、ファミリー層を意識して開発されたスズキ 6代目 フロンテ
  • 昭和レトロフェスタは、たくさんの来場者で盛り上がっていたため、ミーティング会場も終日大賑わい
  • メインステージでは、竜王太鼓から始まり、様々なパフォーマンスが披露されていた
  • 川之江商店街では、たくさんのまちなかマルシェやワークショップも開催
  • イオンタウン川之江から会場へと向かう参加者を、商店街入り口で誘導するスタッフとギャラリーの皆さん
  • 参加者全員に各種景品が当たるゲームも実施
  • 景品の中には、このような当時物のレアアイテムなども多数用意されていた
  • ステージイベントとして開催された昭和のもの自慢コンテスト。とても貴重な昭和ならではのアイテムを持ち寄り、その希少性などを競いあう面白いイベント
  • 現在のキックボードの起源でもあるローラースルーGOGO。ある一定の世代から上にとってはとても懐かしい、完全なる昭和アイテム。じつはホンダが開発していた
  • 展示場所はメインステージ真横の駐車場。ここに旧規格の軽自動車が大集合した
  • イベントスタートに合わせて、展示場所まで参加車両が自走で来場し、1台ずつ整列していく
  • 参加者の集合場所は、近隣のイオンタウン川之江。そこから会場の栄町商店街へと向かう

日本独自規格の軽カーは、世界に誇る文化です

愛媛県の四国中央市は紙製品出荷額全国1位を誇る「紙の町」として知られています。その市内の川之江駅近くにある栄町商店街では、昭和の懐かしいもので街を埋め尽くすという趣旨のもと、「昭和レトロフェスタ」を年に1度開催。このイベント内では、「U-550旧軽自動車ミーティング」という企画が人気を集め、地域活性化にも貢献しています。すでに12回も開催されているその理由を探ってみました。

古き良き昭和の時代を回顧する

地域活性化を目的とした「昭和レトロフェスタ」は、四国中央市が後援、四国中央商工会議所が協賛となり、川之江栄町商店街振興組合が主催となって開催された。川之江栄町商店街には、たくさんのワークショップやマルシェが並び、メインステージでは、竜王太鼓の演奏会をはじめ、昭和のもの自慢コンテストなどを実施。

川之江栄町商店街の魅力を地元の住民だけではなく、各地から訪れた観光客に触れあってもらうためのイベントなのだ。2023年11月5日に行われた「第12回 U-550旧軽自動車ミーティング」は、「昭和レトロフェスタ」内のひとつの企画として実施。展示場所はイベントメインステージの真横の駐車場で、そこに90台ほどの旧軽自動車規格の参加車両が集合。展示だけではなくスワップミートも開催されたため、1日中来場者が絶えない人気企画だった。

対象車種は排気量550cc以下のみ

このミーティングは、U-550旧軽共同組合が主催。第12回という回数からも想像できるように、この近隣で長く実施されている人気の旧車イベントだ。特徴は、参加車両が排気量550cc以下の軽自動車に限定されていること。現在の軽自動車の排気量は、1990年に制定された660ccという規格で製造されている。そのため、このイベントに参加できるのは、必然的にそれ以前の車両のみとなる。

日本独自の軽自動車という規格は、敗戦後の日本が経済成長を目指す一環として、多くの国民にこれからの新しい生活を手に入れてもらう目的で、実地試験免除で取得可能な軽自動車免許を成立させたのがきっかけだった。

その政策から多少時間はかかったものの、1955年に当時の鈴木自動車工業(現・スズキ)が「スズライトSS」を発売したことで市場を開拓。その後、富士重工業(現・スバル)が「スバル360」を発売したことで、一般大衆にも軽自動車が浸透。1960年代以降の日本のモータリゼーションの改革を担ったわけだ。

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