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トヨタ「レビン/トレノ」の熟成モデルといえば「AE111」でキマリ! ヘリカルLSDが搭載されたホットモデルでした

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TEXT: 小鮒康一(KOBUNA Koichi)  PHOTO: AMW

  • トヨタ スプリンタートレノBZ-G:ショルダーサポートを強調したスポーツシート
  • トヨタ スプリンタートレノBZ-G:リアシートは確実にふたりがちゃんと座れる
  • トヨタ スプリンタートレノBZ-G:撮影車両はATモデル
  • トヨタ スプリンタートレノBZ-G:インパネは低重心かつ水平基調
  • トヨタ スプリンタートレノBZ-G:スペック上ではわずか5psのパワーアップだが、各部に施したチューニングの効果は絶大
  • トヨタ カローラレビンXZ F:ファブリックシートを採用したスポーツ形状のシート
  • トヨタ カローラレビンXZ F:クーペとしては必要にして十分のトランク容量
  • トヨタ カローラレビンXZ F:2名は確実に乗ることができるリアシート
  • トヨタ カローラレビンXZ F:インパネは低重心かつ水平基調
  • トヨタ カローラレビンXZ F:電子制御式4速AT
  • トヨタ カローラレビン/スプリンタートレノ:ラゲッジは広々とした空間を提供していた
  • トヨタ スプリンタートレノBZ-G:シャープなフォルムになったスタイリング
  • トヨタ スプリンタートレノBZ-G:剛性アップは、ドアヒンジの取付部など、ドアの支持部にも及ぶ
  • トヨタ カローラレビン:リアビューのデザインはレビン/トレノで若干変わる
  • トヨタ スプリンタートレノ:スッキリしたリアコンビランプのレビンに対して、コッテリしているのがトレノ
  • トヨタ スプリンタートレノBZ-G:シュッとしたデザインが足まわりには先代型同様にスーパーストラットサスペンションが採用された
  • トヨタ カローラレビン XZ F:ボディサイズは全長4300mm×全幅1695mm×全高1305mm
  • トヨタ カローラ レビンBZ-G:タイヤサイズは195/60R14
  • トヨタ カローラ レビンBZ-G:オリジナルマフラーもスポーティな仕上がりだった
  • トヨタ カローラ レビンBZ-G:流麗なサイドビュー。キャラクターラインが、さり気なく引き締まった印象を与える
  • トヨタ カローラレビン XZ F:ボディサイズは全長4300mm×全幅×1695mm×全高×1305mm
  • トヨタ カローラレビン XZ:LEDのストップランプ付きリアスポイラーも、従来のトランクリッドベタ付けからフローティングタイプに変更
  • トヨタ カローラレビン:従来通りグリルがあるのが、レビン。グリルレスがトレノとなる
  • トヨタ カローラ レビンBZ-G:ヘリカルLSDの効果により、はるかに楽しいコーナーリング
  • トヨタ スプリンター トレノ:グリルのあるレビン

ATも用意され2ペダルで楽しむことができた

トヨタ「カローラレビン/スプリンタートレノ」といえば、多くの人が真っ先に脳裏に思い浮かべるのはAE86と呼ばれる4代目モデルだと思います。しかし、レビン/トレノはその後も当然ながら代を重ねており、最終型、7代目のAE111ではかなり熟成したモデルとなっています。AE86や同世代のテンロクスポーツの代名詞である「シビック」などの陰に隠れてしまった感のあるAE111とは?

最後のレビン/トレノとなったAE111型

トヨタ「カローラレビン/スプリンタートレノ」のAE111型が登場したのは1995年6月のことで、ベースのカローラ/スプリンターの1カ月遅れでの販売スタートとなった。ちなみにAE111の型式が与えられるのは1.6Lエンジンを搭載したモデルだけであり、レビン/トレノでも1.5LモデルはAE110という型式が与えられている。

また1.6Lエンジンも多くの人に知られる名機、4A-GE型のほか、ハイメカツインカムの4A-FE型も存在し、こちらもAE111となるのだが、今回は4A-GE型を搭載したモデルに絞って紹介するので悪しからず。

そんなAE111は、先代に比べて最大70kgの軽量化を果たし、4A-GE型搭載の最軽量モデルは1020kg。エンジンは170psのスーパーチャージャー仕様は廃止されたが、NAモデルは+5psの165psを発生した。

そこに組み合わせるトランスミッションは、5速MTのほか4速ATも用意され、ハイパフォーマンスなエンジンを2ペダルで楽しむこともできるようになっていた。

また足まわりには先代型同様にスーパーストラットサスペンションが採用され、上級仕様の「BZ-G」にはオプションで用意、走りを重視した「BZ-V」には標準装備とされたほか、スーパーストラットサスペンション搭載車のMTモデルには日本の前輪駆動車としては初めてヘリカルLSDが搭載されたこともトピックとして挙げられる。

なお、レビン/トレノは言うまでもなく兄弟車関係にあるが、AE111においてはフロントマスクにレビンがグリルあり、トレノがグリルレス風となっている程度の違いで、AE86~92時代のような大きな差異は与えられていない。

1997年4月のマイナーチェンジでは、マニュアルトランスミッションが5速から6速へと多段化となり(ATは4速のまま)、衝突安全ボディのGOAを採用したことで最軽量モデルでも1060kgと40kgの増加となってしまった(ただしボディ剛性は大きく向上した)。

またヘッドライトがマルチリフレクタータイプとなり、テールランプも丸型に光るものになるなど、近代的にアップデートがなされ、グレード体系も「BZ-G」がベーシックグレードとなり、スーパーストラットサスペンション付が「BZ-R」、そしてBZ-Vに該当するものが「BZ-R V仕様」となっている。

そんなAE111もクーペ需要の冷え込みの影響を受け、2000年8月にカローラがフルモデルチェンジを果たしたタイミングで消滅。実質的な後継車となりダウンサイジングを果たした7代目「セリカ」もヒットしたとは言いがたく、FFコンパクトクーペは現在まで消滅したままとなっているのが現状だ。

なお余談ではあるが、AE111という型式はレビン/トレノだけのものではなく、セダンの「カローラ/スプリンター」の1.6Lモデルや、「スプリンターカリブ」の1.6Lモデル(こちらは末尾にGが付き、AE111G)、「カローラスパシオ」の1.6Lモデル(こちらは末尾にNが付き、AE111N)もAE111のファミリーということになる。

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