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90歳も走る「VITA」のワンメイクレースが富士で開催! 往年の名ドライバーたちが集まる「レジェンズ・クラブ・カップ」とは

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: LRDC事務局/奥村純一(OKUMURA Junichi)

  • レジェンズ・クラブ・カップ 2024の行われる富士スピードウェイに集まった17名のレジェンドドライバーたち
  • 予選の結果、ポールポジションは黒澤琢弥選手、わずかコンマ2秒差で見崎清志選手が2番手。3番手は中谷明彦選手
  • AIM Legend’s Club Cup(エイム・レジェンズ・クラブ・カップ)は2018年から行われている
  • シグナルを過ぎるまで隊列を乱さない見事なローリングスタート。この日あった他レースのジェントルマンドライバーたちのお手本になるだろう
  • コカ・コーラコーナー手前でシフトダウンが入らずニュートラルだったという黒澤選手(緑)を中谷選手(白)がパスし、トップが入れ替わる
  • 24号車(オレンジ)は予選2番手スタートの見崎清志選手。610号車の黒澤琢弥選手と並んでコーナリング
  • 序盤の4番手、5番手争いも接戦で場内を沸かせる。17号車(手前)は古谷直広選手、761号車(奥)は関谷正徳選手
  • 鮒子田 寛LRDC実行委員長はリザーブドライバーとして常に準備。この日は急遽体調不良で欠席となった袖山誠一選手の代わりに出場
  • 見崎清志選手は昨年は大病を患ったものの、病み上がりとは思えない力走を見せた
  • 最高齢ドライバー多賀弘明選手。長年に渡るモータースポーツへの貢献が称えられ2023年にJAFモータースポーツ名誉委員長の称号を授与された
  • リザルトは、1位が黒澤琢弥選手、2位が古谷直広選手、3位が中谷明彦選手となった
  • 2024年のレジェンズ・クラブ・カップで初参戦・初勝利を飾った黒澤琢弥選手
  • 岡本安弘選手、多賀選手を従えて長谷見昌弘選手がコーナーを駆け抜ける
  • 今回の参加選手の最高齢ドライバーは、3月に90歳の誕生日を迎えた多賀弘明選手

レジェンズ・クラブ・カップが初夏の富士スピードウェイで開催

日本のモータースポーツ黎明期から携わってきた元レーシングドライバーや関係者を中心に、2013年に発足した「レジェンド レーシングドライバーズ クラブ」。年に1回のワンメイクレース、「レジェンズ・クラブ・カップ」が、2024年は5月11日~12日に富士スピードウェイで行われました。そうそうたるメンバーたちの戦いぶりをレポートします。

60歳の「若手」ドライバーも新たに参戦

往年の名レーサーたちが熱い戦いを繰り広げるレースイベント、「AIM Legend’s Club Cup(エイム・レジェンズ・クラブ・カップ)」。わが国におけるレーシングヒストリーの黎明期より活動したドライバー、成熟した国内シーンで多くのレースファンを熱狂させたドライバー、国外へと羽ばたいたドライバーといった、日本のモータースポーツ界を牽引した元レーシングドライバーたちによる、年に1度の祭典である。

2023年までは、11月末前後に行われる女性ドライバーによるプロレースシリーズ「KYOJO CUP」の最終戦の後に行われていたレジェンズ・クラブ・カップだが、2024年はKYOJO CUPの初戦が行われる2024年5月11~12日に富士スピードウェイにおいて、富士チャンピオンレース内での開催となった。

使用マシンは、年間5戦が行われる女性ドライバーによるプロレースシリーズであるKYOJO CUPの参戦チームおよびオーナーからレンタルした、ウエストレーシングカーズ製の単座スポーツカー「VITA(ヴィータ)」。そのワンメイクで争われるエキシビジョンレースとなっている。

61歳の黒澤琢弥選手が初参戦・初優勝を飾った

現役を引退したドライバーといえども、国内外のトップカテゴリーでしのぎを削ってきたレジェンドたち。つい先ほどまでは同窓会よろしく談笑していたのが、ドライバーズブリーフィングでは顔つきが現役当時のように引き締まる。

今回の参加選手のうち最高齢ドライバーは、3月に90歳の誕生日を迎えた多賀弘明(敬称略・以下同)だ。昨年優勝した福山英朗(68歳)、2位の鈴木利男(69歳)、3位の片山右京(60歳)という、昨年ポディウムに上がった3人は欠席となったが、その一方、本年度より新たにメンバーとなった黒澤琢弥(61歳)、古谷直広選手(60歳)の2人の「若手」がレジェンズ・クラブ・カップに初参戦して注目を浴びた。

5月11日(土)の予選では予想通り、黒澤琢弥選手が2分1秒台でポールポジションを獲得。ベテラン勢も負けてはいない、昨年は体調不良で早々とマシンを降りた見崎清志選手(78歳)がコンマ2秒差で2番手。トップから2秒以内に中谷明彦選手(66歳)、古谷直広選手、関谷正徳選手(74歳)が続く。

翌12日(日)の決勝レース、ポールポジションスタートの黒澤選手であったが、中谷選手、見崎選手にパスされ3位に後退。中谷選手がリードし、周回ごとに上位4選手がポジションを変えていく展開に、観客も固唾を飲んで見守る。

そして、8周のレースを制したのは、ポールポジションからスタートした黒澤琢弥選手だった。2024年のレジェンズ・クラブ・カップで初参戦・初勝利を飾った黒澤選手はこう語った。

「序盤にシフトアップ/ダウンともに4速、5速の入りが悪かったけれど、ミッションが暖まるとそれも解消し、追いかける中谷選手も気心の知れた相手なので、接戦も楽しめました」

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